急須_山田

めんどうなルールなし!絶対失敗しないお茶の淹れ方!

茶葉4-5g、沸騰させたお湯を70-80℃まで湯冷ましさせるために一旦湯のみにお湯を取ってから急須に移して1分待つ。

これが一般的に紹介されているお茶の淹れ方。

普段から急須でお茶を淹れている方には慣れた動作ですが、そうでない方にはなかなか難しいと思います。

そこで今回は、初級者の方でも迷わず簡単に淹れられる方法をご紹介します!

用意するお茶はできれば「深蒸し茶」と書いていないお茶の方が良いです(この淹れ方の場合)。

また、甘み成分の少ない二番茶などを使うと苦味が強く、飲みづらく感じるかもしれません。

100g 700円以上くらいのお茶だと甘味成分がたくさん含まれていて美味しいお茶になります。

一般的な淹れ方はこんな感じで紹介されていることが多いです↓

【一般的な淹れ方】

1、茶葉5g=小さじ、ティースプーン2-3杯
2、沸騰したお湯を空の湯のみに注いで湯冷まし
3、70〜80℃まで湯が冷めたら、茶葉が入っている急須に入れる
4、蓋をして1分程度まつ。

この淹れ方で1番難しいのは、3番のところだと思います。
お湯の温度が低すぎると1分では薄く、お湯が熱いぎると苦みの強いお茶になってしまいます。
70-80℃ってよく分からないし、めんどくさい!
と思われる方も多いのかもしれません。

そもそも、なぜ70-80℃に湯冷まししたお湯で淹れるのか?

茶葉には「甘味、苦味、渋味」成分が含まれています。
甘味成分は低い温度のお湯でも浸出されますが、
苦味、渋味成分は高い温度で浸出されます。
苦味、渋味は甘味より"強い味"なので、たくさん浸出されると、甘味が感じづらい"苦いお茶"になってしまいます。

つまり、70-80℃程度のお湯で淹れるのは、苦味、渋味成分の浸出を抑え「甘味、苦味、渋味」の成分をバランス良く浸出させるためなのです。

【失敗しない淹れ方】

1、茶葉2g=小さじ、ティースプーン1杯
2、沸騰させたお湯を湯冷ましさせずに急須に注ぐ
3、蓋をして2分程度まつ

この淹れ方だと、茶葉の量が少ないので苦味、渋味成分がたくさん浸出しても甘みを邪魔するほどの量ではありません。

70-80℃で淹れたお茶とほとんど同じ(相当お茶に詳しい人じゃないと分からないレベル)味わいになります。

熱湯で2分淹れると、茶葉に含まれる成分がほとんど浸出されます。なので、一般的な淹れ方とは違い、2煎目以降は出さず、1煎のみになります。

ただ、お湯の温度の加減を見なくていいので、味のブレが少なくなり、濃過ぎたり薄過ぎたりする心配がなくなります。

茶葉に含まれている成分のほとんどが浸出される。ということは、そのお茶本来の味になる。

つまり、美味しいお茶かどうかが分かる淹れ方。といってもいいのかもしれません。笑

「失敗しない淹れ方」は良くも悪くも"同じ味"になります。
この淹れ方に慣れたら「一般的な淹れ方」で淹れて、2煎目、3煎目と変化していく味わいを楽しんでみるとより日本茶の楽しみが広がると思われます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました!