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昭和末期生まれ、初めての上海旅行女一人旅~準備編~

はじめに

のっぴきならない事情によりお金ができたため、今しかない!と旅行に出かけることにした。
初めての海外旅行。そして一人旅。
一人旅自体は国内でたくさんしているため知見があるが、海外旅行には知見が全くない。
大学生であればゼミ旅行や卒業旅行で海外に行くことも多いだろうが、その時私は国内のライブハウスを駆け巡るバンギャであったため、そんな余裕は全くなかった。
社会人になってもその動きは変わらず、海外に行きたい気持ちはあるが、それよりも行きたい国内(主にライブハウスや劇場)のために優先順位は下がっていた。

そこに降ってわいたのっぴきならない事情…まあ望んでいない休演なのですが(某劇団の件、といえば分かるかもしれません)。
最初はうつうつとした気持ちと戻ってくるチケット代をほかの用途で課金しようとも思っていたが、ふと思った。
今しかないと。
ちょうど、上海で見たいものもあったし(主に中国界隈の推しの広告)、今を逃したら次はどうなるかわからない。
それならば今行くべきではないか、と。

今の私にはこの日本を抜け出したい。もっと広い目で見れる場が欲しかったというのもあるかもしれない。

今の状況はとても閉塞的で、それなのに私は贔屓一人すら助けることができない。その歯がゆさに毎日苦しんでいることから抜け出したい。
そんな気持ちもある。
彼女は逃げ出せないのに、申し訳ない気持ちもあるが。

――重い話になってしまったが、初めての一人旅で中国本土ってどうなんだろう?
結構ぶっ飛んでるねと中国在住経験のある同僚からは言われた。
初めては台湾とかにしておけば?と言われたけど、残念ながら私が用のあるのは中国本土なんだよ…。
その中でも上海は比較的に開けているほうだと思っている。勝手に。
さすがに私でも北京や重慶は一人では怖い。

上海が大丈夫そうと思うのは、比較的多国的なところだ。日本もそうだが、地方など自国民しかいない場所だと、どうしても外国人は排他的になりがちだ。そこで大きな顔して「観光客だ」と言えればいいのだけれど、そんなマインドは私にはない(キッパリ)。
(最近見た映画『ヨーロッパ新世紀』がそのいい例だと思う)
なので、他の国の人が一人混じったところで何も変わらないような街だからこそ、一人でも大丈夫なのではと思った所以だ。

準備・下調べ

中国は現在観光ビザを発給しているが、それにはお金も時間もかかる。
そこで私が目を付けたのはトランジットビザだ。
A国→上海→B国
のように、第三国に出発する場合、トランジット先の上海で144時間(6日)までいていいよー、というトランジットビザである。
ちなみに、上海前後に渡航する場所は違う国(香港・台湾・マカオはOK)である必要がある。
今回私は
関空→ソウル→上海→関空
のルートをとることにした。
この場合だと韓国から中国にきて、日本に出国する形になるので、トランジットビザが有効だ。
最初は帰りにソウルを経由するルートも考えていたが、絶対旅行最終日なんてストレートに帰りたくなるでしょ、っていう自分の気持ちを慮ってのことだ。きっと最終日に私は私に感謝の言葉を贈るはず。

日程はとても急であるのだが、なんとか2週間後の平日に休みをもぎ取れたため、平日での旅行になった。

韓国トランジット

今、韓国入国もハードルが下がり、ビザなしK-ETAなしで入国できるため、トランジットの時間を取って入国しようと思っている。
オリーブヤングに行きたい…と思っていたのに、メガ割のほうが安い説が出てきて迷っている。悲しい…
仁川空港から出るほどの余裕はないので、きっと空港内をウロウロして終わるんだろう。そんな気がする。

上海

トランジットビザに必要なのは宿泊先と出国する飛行機とのこと。
それらの控えは用意していくつもりだ。

あと大事なのはアリペイとWechat pay。日本から元を持っていっても使えないという声も。マジかよ。
中国に入国するのが夜になるので、少しだけ日本で換金した元を持っていくつもりではいるけど、本当に使えなさそうな気がしてこわい。
アリペイは前々から中国との通販に使っている(クレジットカードを紐づけ済)のだが、実店舗では使ったことがない。当たり前だ。本当に使えるのか怖い。これで使えなかったら積むからだ。

Wechat payも今年の10月?くらいから使えるとのことなので、実名認証をしてクレジットカードを登録してみた。確かに決済画面にクレジットの番号は出ているが、本当に使えるのか・・・。
ちなみに、こちらのブログを参照にした。

クレジットカードも使えない店が多いとのことなので、本当にこの二つが命なのだよ…充電容量(80パーセント切っている)がない私のiPhone SE2には荷が重すぎないか?大丈夫か?生きて帰れるのか?まあ大丈夫だろう。

上海を渡航するにあたってそれはもう様々なサイトを見ている。
中国は半年で様変わりするため、いろいろな情報が混じっていてどれが最新なのかわからないのが一番怖い。
だって少し前までツアーパスしかなかったんだぜ???それが多様な手段が出てきていてもう謎だ…。
いまだに地下鉄は何で乗ったらいいのかわからない。ICカード好きとしては交通カードを買うべきなのだろうか。
そういった最新情報はツイッターのほうが強い。ありがたい。

通信系

そういえば、海外ってネットワークつながらないんだった。SIMとかWi-Fiとか契約しなければでは?と思っていたのだが、ahamoは海外ローミングサービスが無料で付帯されているらしい。
私、ahamo。
そうか、この日のために契約していたのか。契約してから宝塚大劇場で電源を落とすと20分くらい通信がなぜかできなくなるため、飛行機モードにしかできなくて困っていたのだけど、この日のためだったのか。
(20分通信がつながらないと幕間中にツイートできないのよ。とても困っていた。私だって電源を切りたいんですけどツイートできなくなるんですみませんと謝りながらすべてのアラームと通信を切っていた)
ちなみに海外ローミングだと日本を経由する通信のため、ツイッターもLINEも通じるらしい。金盾なんか知らない。すばらしい。

荷物

今回は国内でも使っている3、4泊用のスーツケースを使う予定だ。お土産はあまり買わない派だし、荷物も少ない派なので全然余裕だ。
新調したのはパスポートケースと何回も使える圧縮ポーチだ。
パスポートケースはスキミング防止のものにした。持ち運ばなきゃいけないのが正直怖いが、肌身離さずにしようと思う。
服を圧縮できるポーチは某ブログで紹介されていて購入したが、そのブログのコメント欄で「行きは圧縮せずに入れて、帰りは圧縮してお土産の容量を増やすのがいい」と書いてあって目からうろこが落ちた。天才か。
ちなみにそこは旅行ブログでもなんでもない。

基本的に電化製品はホテルのものを使うタイプなので、入れるのは衣類と身だしなみ用品くらいだ。靴なんて1足でいいし、かばんも持っていくのだけでいい。あんまり旅行におしゃれを求めないのは単純に重いのが嫌いだから。
国内の2泊くらいならボストンバッグで行くので、スーツケースを使うことが稀な人間なので、いつもスーツケースの取り回しには苦心する。人にぶつからず、なおかつ手首を痛めずにスピーディーに取り廻すのが今回の目標だ。

一番の壁、トランジットビザ

ここがいちばん不明だった。
本当に私は中国に入れるのだろうか。

このブログを見る限り、そんなに難しくないらしい。本当に?
だが、こちとら中国語は全く喋れない身。何を言われてもなんと言っているのか理解できないのだ。不安ばかりが募る。

ホテルと航空券の確保

実はこちらを一番最初にしていた。どうして交通手段を取った後に悩むかって推しに関しては勢いだけで生きているからだ。基本的に石橋をたたいて渡るタイプなのだが、推しや決めたことに対しては思考能力ゼロで突っ走るところがある。極端すぎる。

最初に言った通り
関空→ソウル→上海→関空
のルートを取るためにその区間の切符を確保。
ソウルを経由したのは行きたかったのもあるけど、上海にたどり着く飛行機の中で一番割安だったからだ。
基本日本でも高速バスを駆使する人間なので、LCCにて便を取る。幸い五体満足、好き嫌いこだわりの少ない人間なので、なんとでもなる。

その後、宿泊先を確保。
trip.comは中国資本で中国に強いため、trip.comで宿を探す。(中国で外国人を宿泊させるには政府に届け出が必要なため、あらかじめ外国人宿泊可能か確認しなければいけない。中国人向けの旅行サイトだとその記載が抜け落ちていたりするため、外国人向けの中国サイトで探すのが地雷を踏まないためにもよいと思う。)
地理感覚がよく分からないため、商業地域あたりで宿を探していたが、円安に苦しむ。
そこで徐家匯駅から少し離れた所に良さそうな宿があったため、そこにしようか悩んでいたが、他のブログで「夜の女性一人歩きは危険」と書かれており、駅チカの宿に決める。ちょうどクーポンが出ていて安く泊まることができた。ラッキー。
日本だったら1泊1万円以上の宿なんて絶対泊まらないが、そこは安心とトレードオフ。ある程度の安全性を保つためにはお金は必要…。

旅行で非日常を体験したいタイプもいるだろうが、個人的にはそこに息づく人々や文化を体験したいタイプなので、あまり豪勢にしようという気はない。あくまでも生きている人々の間を縫っていく異邦人だ。

準備は終えた

ここまで準備をしてなお、不安感がぬぐえない。
きっとそれは私が中国語をしゃべれないからだろう。
やらなければと購入したテキストを放置して約数日。
…本当に行く気があるのか、自分でも気が知れない。

出発まで、あと2日。

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