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許し合うこと

「ひとの写真を撮るのは恐ろしいことでもある。なにかしらの形で相手を侵害することになる。だから心遣いを欠いては、粗野なものになりかねない。」

アンリ・カルティエ=ブレッソンの言葉。

以前にもこのノートに書いているけれど、モデルとフォトグラファとの信頼関係は大事であるとボクは思っている。お互いがお互いの中に入り込むことを許し合わなければ良い作品はできない。それはボクがスロースターターである起因だ。

ボクは撮影前にモデルのウィークポイントを聞くことにしている。自分が嫌い、または自信のないパーツを聞く。これは、ボクがそれを知らずにそこを重点的に撮影してしまう可能性があるからだ。モデルとフォトグラファ、その前に女性と男性とでは良いと思うポイントに差異があることが少なくない。これが原因で撮影時に険悪なムードになってしまう恐れがある。

しかし、お互いの信頼度が高まり、それまで見せることのなかった表情や仕草を惜しみなく出してくれるようになる。まるで、ボクの頭の中にある欲求を探られているように感じる。ボクの勝手な思い込みで一方通行な感覚なのかもしれないのだが・・・。

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