見出し画像

#57 「練習校」の功罪[埼玉校考察](小学校受験)

スキ(ハートマーク)を頂けると励みになります!

 出願時期に耳にする言葉の一つに「練習校」があります。
 概ね9月から面接や考査が始まる埼玉校を念頭においた言葉ですが、表現に対する疑義があるのもご存知の通りです。
 「その学校が本命の人がいるのに練習とは失礼だ」「入学する気もないのに練習目的で受けるなんて手間を掛けている学校に失礼だ」などが主な意見です。確かにそう思えなくもありません。

 ただ、面と向かってそれを言っては確かに失礼ですが、SNSの発信でそれを咎めるのも難しいでしょう。どんな受験戦略を取るのかはご家庭それぞれであり、実際に第一志望校との位置付けの差はどのご家庭にもあるからです。
 学校に対しても、受験料をお支払いして手続きを踏んだ上の受験です。お金を払えば何をやっても良いとは思いませんが、ご家庭の立ち位置はそれぞれであり、やはり特段責められるものでもありません。もっと言えば、埼玉校は学校自身がその立ち位置を承知しているとも言えます。

 失礼という気持ちの部分は除いて、この「練習校」と位置付ける受験は果たして戦略としてどうなのかを、本noteでは紐解いてみたいと思います。


ここから先は

5,154字 / 1画像 / 1ファイル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?