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#29 合同説明会・個別相談の心得(小学校受験)

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2023/1/15 追記
2024/4/20 一部リライト・追記

■はじめに

・合同説明会とは

 合同説明会とは、各学校で行われる学校説明会とは異なり、カテゴリーごとに分類された複数の学校が参加して行われる説明会です。東京都内、神奈川県内、小田急線沿線、キリスト教校などがあります。
 各学校が個別相談のブースを設けており、ミニ説明会などのイベントが開催されることもあります。もちろんパンフレットだけを持って帰るなども可能です。

・合同説明会の目的

 合同説明会が行われる目的は、学校側としては、自校を知らないご家庭に興味を持ってもらったり、学校説明会よりも柔らかな雰囲気の中で学校をより知ってもらいたい意図があるでしょう。一方で家庭側としては、志望校の理解を深めたり、今まで知らなかった学校に出会えるきっかけとなります。
 いずれにしても、アピールの場ではなく、「学校を知る場」と捉えることが重要だと思います。

・敬意を忘れない(4/27追記)

 目の前の先生方は、日常の指導で忙しい日々を過ごしてます。何なら、土曜日の授業を終えられて来ている先生もいらっしゃるかもしれません。
 小学校の先生が激務なのは社会問題にもなってます。私立の勤務や待遇が満足いくものであることを願ってますが、内情は分かりません。
 学校側も、ある意味広報活動ですから、もちろん仕事と言えば仕事です。ただ、その背景に少しだけ思いを馳せていただき、合同説明会も学校説明会でも、敬意をもって接していただきたいと思います。

 さて、この合同説明会。
 「今日は来て良かった。収穫あったね。」とご満悦で帰るご家庭や、「人が多いだけだし、知らない学校ばっかり。」と足早に帰るお父様など、その感想は様々です。
 その感想を分けるものは何か。合同説明会について心得るべきことを本noteで紐解いてみます。

合同説明会の日程チェックなら「さくらカレンダー」

【コラム】東京都私立小学校展の行例から思うこと

・24/4/20追記

 本合同説明会は、主催が「東京私立初等学校協会」となるため、都内の私立小学校が最も一堂に会する合同説明会となります。したがって、参加者も最大規模となります。他は行かなくとも、ここだけは行く親御さんも多いのではないでしょうか(ただし、最近は各家庭1名なのが残念です)。
 2024年は4月27日の開催となり、申込が4月16日より始まっております。まだの方はエントリーだけはしておきましょう。

 さて、コロナ明けもあり、昨年の同説明会は相当な熱気だったようです。人気校は早々に整理券が終了。パンフレットすら品切れ続出とか。
 残念ながら、相変わらず多くの方が合同説明会を「アピールの場」と思っているのは否めないでしょう。とにかく熱意を伝えようと、時間も気にせず長く質問を続ける方がいるのもいつもの景色です。

 本編でお伝えするとおりですが、合同説明会は家庭選考の場ではありません。言わば、受験生側が学校を選考する場です。「選考」はおこがましいですが、少なくとも家庭を伝える場ではなく、学校を知る場です。学校もそのつもりです。
 顔を売るための時間稼ぎの質問はかえって悪印象にもなりかねません。周囲への気遣いを重んじるキリスト教校で、行列を気にせず延々と質問を続けるお母様は、先生の目にどう映るのでしょうか。

 アピールの場ではないということは、在校生のご家庭、何度も説明会に通っているご家庭、受験校が決まっていて全ての説明会に参加予定のご家庭などは、合同説明会への参加は必須ではないと言えます。
 特に有名校ほど、皆さま相当に情報をお持ちで、「質問が思いつかない」となっているでしょう。
 特に意義を見出せないご家庭は、お父様の場慣れ(先生と会話すること)として活用するのも一義かと思います。

 なお、本協会のHPは、都内私立小学校の情報が盛りだくさんです。SNSや噂話に一喜一憂するより、このような場所から正しい情報を仕入れるのも、正しい小学校受験の歩き方です。

※行列の待ち時間には最新の分析noteをどうぞ。


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