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#52 模試を紐解く(小学校受験)

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2024/6/23 追記「模試の選び方」

 初夏の説明会シーズンと同時に模試も本格化してきて、いよいよ皆さまの目の色も変わって参ります
 オープン系の模試や、ジャックの進学模擬テストなどの総合模試もさることながら、学校別模試の真剣度は別格です。
 Xやnoteでも度々言及してますが、本noteでは模試について改めて整理したいと思います。

■はじめに

 ご承知の通り、中学受験以降の模試は偏差値や合否判定などの立ち位置や、学習の習熟度の確認が主な目的です。

 幼稚園・小学校受験ではどうでしょうか。
 お受験初参戦のご家庭は、どうしても模試に同様の役割を意識しがちです。偏差値や順位であったり、合格判定に一喜一憂してしまいます。
 もちろん、テストの結果として見るべきところはあります。ただ、今回皆さまが挑まれるのは、5歳6歳児が志願者である受験です。そのような幼児の受験、今までに経験のない受験において意識すべきは別のところにあります。

 その本質を置き去りにすると、せっかくの貴重な機会が活かせず、本番で「まさか」が起きます。
 合格判定は二の次です。本noteが、皆様の「模試の本質」を意識する一助になれば幸いです。


■模試の分類

 模試のラインナップについては、多くのブログ等で解説がありますので、ここでは簡単に分類と受験の考え方を紹介させて頂きます。

 冒頭にも書きましたが、小学校受験の模試は大きく分けて2つあります。総合模試学校別模試です。

・総合模試

 大手ではジャックの進学模擬テスト、伸芽会の総合力診断テストなど、オープン系だと、みつめる21開催の「小学受験統一模試」や、理英会などが中心となって開催している「全統オープン」が、母数も多い模試になります。

 志望校の学校別模試がある場合は、年長児の総合模試は見送っても構わないと思います。学年全体の立ち位置は気になるでしょうが、総合順位や幅広いペーパーの出題への検証意義は少ないです。
 また、併願校向けに多数の受講をしておきたいでしょうが、本noteで説明する模試の本質的な役割を考えれば、そう何度も受験する必要はありません。むしろお子様の考査慣れ(本番での集中力欠如)を招く方が心配です。
 さらに、オープン系の大規模模試は、教室会員向けの模試に比べて、言い方が悪いですがクラッシャーの比率も高くなります。本番の予行練習、特に国立の考査に近い雰囲気とも言えますが。
 これらを頭に入れながら、学校別模試と合わせて、模試の受験を判断して下さい。

・学校別模試

 各学校の考査内容に準じた模試です。場馴れとしての効果が高い一方で、学校別が設定される学校群は有名校が多く、「とりあえず出願」を予定していると、受験校全ての模試を受けたくなりがちです。
 しかし、前述の通り、模試の受けすぎは弊害もあります。伸芽会の膨大な学校別模試の設定を見ると、思わずクリックしたくなりますが、それこそ受験産業の思う壺です。以下をお読み頂き、必要性を十分にお考え下さい。

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