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#14 お受験幼稚園を紐解く(幼稚園受験)

■はじめに

 私立小学校への入学志望が明確な場合、ご存知の通り、幼稚園の選択肢は大きく二つあります。

 一つは、在園生の多くが小学校受験をする幼稚園。いわゆる「お受験幼稚園」と呼ばれるところです。毎朝お母様が紺色の服装で送迎をするザ・お受験幼稚園もあれば、都心部の立地や富裕層の多い保護者層などゆえに、小学校受験比率が高い幼稚園もあります。
 もう一つは、私立小学校の附属幼稚園。言わずとしれた幼小、もしくは幼小中高(大)と続く一貫校です。附属幼稚園の魅力は多数あるでしょうが、お受験の圧力なく伸び伸びと4歳〜6歳を過ごし、私立小学校の門をくぐれることは大きなメリットの一つでしょう。

 今回は一つ目のお受験幼稚園について書きたいと思いますが、コロナ禍における状況や最新の園の情報など、全てキャッチアップできてはおりませんのでご承知おき下さい。
 また、国立の聖地、文京区方面は全くカバーできておりません。どうかご容赦下さい。

 もちろん、他の幼稚園や保育園が小学校受験に適してない、というつもりも全くありません。保守的なカトリック伝統校の聖心女子学院初等科でも学童を配備する時代です。
 ご近所の幼稚園や保育園からの小学校受験も全く問題ありませんし、入学されている親御さんを見ても、学校がそれだけをもって選別していることはないと思います。
 ただし、例えば宗教校であれば、親の宗教教育の理解度の尺度として、宗教教育の幼稚園で三年ないしは二年過ごしてきていることは、アドバンテージになるということはご理解下さい。
 また同様に、特にお受験幼稚園在園のご家庭は、幼稚園受験を突破しているという属性も、小学校を安心させる材料であることは周知の通りです。

※附属幼稚園の魅力についてはこちらから


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