2020年 パ・リーグ順位予想 開幕から3カード終わっての後だし予測

待ちに待ったプロ野球がようやく開幕しました。

オープン戦が無く練習試合という形式だったので、開幕前に順位予想をするのが難しい状況でした。レギュラーシーズンも120試合のうち9試合が終わりましたが、少し後出しの順位予想をしたいと思います。

今日は、パ・リーグ編

(セ・リーグ編はこちら)


【開幕前の何となく予想】

1位 楽天

2位 ソフトバンク

3位 西武

4位 ロッテ

5位 オリックス

6位 日本ハム

【開幕から9日たった今のガチ予想】

1位 楽天

2位 ソフトバンク

3位 ロッテ

4位 西武

5位 日本ハム

6位 オリックス

今年のパリーグは2強・2中間・2弱ですね。1位と2位は楽天とソフトバンクのワンツーフィニッシュでほぼ決まり。3位と4位はロッテと西武のどちらか。そして、日本ハムとオリックスでビリ争いをするはずだ。

そして、オリックスがロッテに6連敗を喫したように、流れの中で6連敗するリスクがやっぱり大きいと思いました。オリックスが山岡と山本で星を落としたが、これが高校野球だけでなくプロ野球選手も飲みこまれてしまう流れの怖さなのか、ただのたまたまなのか。山岡と山本という日本有数のエースですら連敗を止められない苦しさを感じます。

1位予想 楽天

主な加入選手 鈴木 ロメロ 涌井 牧田

主な退団選手 美馬 ハーマン

投手陣が揃っている楽天が1位と予想する。ソフトバンクも例年のコンディショニング不良・キューバ人の来日遅れがあるので、その間に差をつけ、2013年以来の栄冠をつかむと予測する。

先発ピッチャーは、一人か二人こけても揺るがない強さだ。則本・松井・辛島・弓削・岸・涌井。全員がベストパフォーマンスを出せなかったとしても、オリックスと同レベルの協力先発陣の完成だ。リリーフ陣は、松井とハーマンが抜けているが、ブセニッツと森原の二人は健在だ。打線もパリーグの中で平均よりは上なので、先発も試合を作れるし、リリーフピッチャーも接戦を次々に落としてしまうこともないだろう。

野手陣も良好だ。新加入のロメロ・鈴木大地は今のところ好調だ。それ以外にも、茂木・浅村・ブラッシュ・島内は、ある程度の貢献が期待できるだろう。アベレージも長打もどちらも望める打者が多く、強力打線と言えそうだ。守備も辰巳以外スーパー名手がいるわけではないが、穴がない。

強力な先発ピッチャーと、穴のないリリーフ・守備・打線に支えられ、11月の寒い仙台に2013年以来の歓喜をもたらすのが、今年の楽天だ。

2位予想 

主な加入選手 ムーア バレンティン

主な退団選手 福田

層の厚さは厚いはずなのだが、開幕にベストメンバーが揃わない。千賀は開幕に間に合わず、グラシアル・デスパイネ・サファテの3人はいつ稼働できるかわからない。

投手陣は楽天には及ばないだろう。千賀の遅れが響いているのと、ムーアがどこまで活躍できるか未知数である。東浜や二保が開幕ローテに名を連ねているが、どこまで戦えるかどうかは未知数である。リリーフ陣はモイネロと森頼みである。ソフトバンクのリリーフ陣は隠れた弱点だと考えていて、高橋がリリーフスタートしているが、甲斐野もどこまで活躍できるかわからないし、6回7回あたりに試合をひっくり返される展開が増えそうだ。

野手陣は、外国人選手がいつ入ってくるかに左右されそうだ。柳田・松田はきちんと働けば他のチームと差別化できる打力を持っている。だが、グラシアル・デスパイネはいつ入ってくるかわからない、バレンティン、内川、今宮はそれほど打撃で貢献できるわけではないだろう。最も、上林・中村など他のチームですぐレギュラーを取れるような選手が控えに回っているのがこのチームの強みであり、どういう状況になっても一定程度の打力は発揮できると思うのだが。

守備については、デスパイネ・バレンティン・柳田・グラシアルなど、外野陣の守備力の低さが顕著だ。今宮・松田も見た目ほど守備がうまいわけではないので、守備が盲点になってくる。

スラッガーの予測だとソフトバンクが楽天を圧倒するような書きぶりになっているが、先発は楽天が上 リリーフは同等 打線は同等か外国人の合流時期次第ではソフトバンクが上、守備は楽天が上。以上を総合的に考えると、楽天が何とかソフトバンクを抑えるはずだ。

3位予想 ロッテ

主な加入選手 美馬 福田

主な退団選手 鈴木大地 涌井

開幕ダッシュを決めたロッテが西武より上に行くと予想。現在絶好調だが春の珍事ならぬ梅雨の珍事ということで、選手たちの能力を考えると長くは続かないだろう。オリックス相手の6連勝も、弱いオリックスが相手でなおかつ山本と山岡が崩れたためということが大きいだろう。

投手陣は美馬の加入があり、先発陣はわずかながらプラスだろう。石川と美馬はある程度の活躍が見込める。あとは、種市・二木に加え、佐々木千隼・佐々木朗希の佐々木コンビの台頭に期待。リリーフ陣は守護神益田は安定。元広島のジャクソンもここまでは良いピッチングを見せている。

打線はマーティン・井上・レアードの重量打線に注目だ。だが、確実性に欠ける打者が多く、出塁率も打率の割に皆高くない。なので、ホームランは出ても効率よく得点していけるかというと微妙なところだ。

楽天からの加入組の活躍と、開幕の勢いそのままに、ある程度の記録は残すだろう。ただ、楽天・ソフトバンクの牙城を崩せるとは思えない。西武との3位争いを制することができるかどうかというシーズンになりそうだ

4位予想 西武

主な加入選手 スパンジェンバーグ

主な退団選手 秋山

3連覇を目指す西武、パリーグの中で見ていて一番ワクワクするチームだが、その前途は厳しそうだ。10人が西武の記事を書けば10人が壊滅的な投手陣とそれを支える打線について書き、秋山の穴を埋められるかどうかがカギと書いている。

もはや、このチームについては明らかすぎて誰も論じるものがいないかもしれない。ヤクルトと並び12球団最弱の投手陣を打線がカバーしている。しかし、その打線も12球団最強打線の看板を今年は降ろさなくてはいけないかもしれない。秋山の代わりに入ってきたスパンジェンバーグが大ハマりすればよいが、今ところ変化球への対応ができていないようだ。

 過去のスーパースター、森・山川・中村・外崎の4人が打線をけん引する。しかし、昨年は全員がキャリアハイに近い成績を残しており、4人が4人昨年よりも良い成績を残せるかというと、やや苦しいように思える。

投手についても、せめて大黒柱と呼べる投手がいればよいのだが、先発も抑えも誰もそういった投手は見当たらない

5位予想 日本ハム

主な加入選手 ビヤヌエバ

主な退団選手

 見事に攻撃も守備も投手も中の下というチームだ。日本で一番過大評価されているOPSが.800行かない4番中田、斉藤や清宮の寵愛など、名将栗山の長期政権が悪い方向に出ている気がする。

 投手陣は、有原以外は読めない。上沢が戻ってきてどうなるかがよくわからない。他のピッチャーは色々試しながら進めることになるだろうが、安定して試合を作れそうなピッチャーが見当たらない。リリーフは秋吉が頑張ってくれるといいが、こちらも微妙な陣容だ。

 野手陣は西川と大田以外は攻撃も守備も平均以下。せいぜい近藤が怪我無く1年過ごせればそこそこの活躍ができるというもの。それ以外の野手は、広い札幌ドームとはいえどう見ても平均以下のOPSしか残せておらず、今年は得点力不足に苦しむだろう。

6位予想 オリックス

主な加入選手 ジョーンズ ロドリゲス

主な退団選手

 強力三本柱で日本ハムよりは上に行けるかもしれないというのが開幕前予測だったが、打線・試合運び、全てが見るも無残なありさまだ。残念ながら2年連続最下位と予測する。

まず、投手陣だが先発三本柱がもっとも整っているのがこのチームであることは疑いがない。田島・山本・山岡の3本柱は、一昔前の黄金期のチームには必ずいた3本柱そのものだ。ただし、先発4番手以降とリリーバーに目を向けると、中の下かそれ以下になっている。実績のある先発は3本柱以外に見当たらず、失点を積み重ねてしまうことが多そうだ。

 打線はかなり苦しい。去年は吉田一人だった打線が、今年はジョーンズと負担が分かれるような打線になればよいと思う。ただ、ジョーンズも年齢的には下り坂だし、身体能力で売ってきたような打者なので、年齢による衰えは他の人よりも早く来るだろう。加えて、ジョーンズのOPSを見ても過去5年MLBの場で.800を超えたことはない。仮にメジャー時代の2割増しとなったとしても、OPSは.900前後となり、Goodな4番ではあるがOutstandingな4番にはなれないだろう。

先発3本柱が抑えても打線が援護しない。先発3本柱が先発しない日は打たれる。と、いうことで、かなり苦しいシーズンが待っているだろう

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