上場企業の1Q決算まとめ 業界別コロナ拡大による収益への影響

決算情報は、その会計期間が属する45日後までに開示しなくてはいけないことになっています。つまり、3月決算の会社は、6月30日から45日以内に決算情報を開示しなければなりません。ということは、本日時点で書く上場企業の業績がそろっているので簡単に業界ごとに感想を書いてみました。

<商社>
三菱商事の決算を見たが、自動車や資源等のビジネスの減益により昨年比大幅減益。黒字は何とか確保しているが、需要が減った商材を扱っているセグメントを中心に減益している模様

<マスコミ>
テレビ局は大幅減益。ここが一番わからないのだが、コロナの影響でテレビに対する需要は上がったはず。そもそも製作側が新たな番組を作れなくなったという影響はあるだろうが、ここまで民法の収益源であるCMの需要は減ったのだろうか。
新聞は思ったよりも情報量が少ないのでよくわからない。

<メーカー>
メーカーと一言で言ってもあまりに幅広く、一概には言えない。基本的にはゲームや家具のように、巣籠によって需要が上がるものは増え、下がるものは利益が減っている。意外だったのが医療関係の減益。医療関係の業界から見ると、コロナ関係に各病院の医療リソースが集まることによって、売りたいものが売れないという状態なのだろう

<物流・運輸>
3PLには減益が目立つ。ECによる荷物の増加は3PLには波及しないのだろう。B to Bの荷物の動き、とりわけ国境をまたぐ物流が止まったことが大きいようだ。ヤマト・佐川はいずれも好調。法人の荷物の移動は減ったが個人の荷物が増えたのだろう。

<不動産・建築>
全体的に減益傾向。住宅や投資家向けの分譲に大きな影響はない模様。商業やホテルのポートフォリオが多い会社は減益傾向。建築会社は需要減少に伴い減益傾向

<金融>
これもよくわからない。MUFJは増益だが、SMBCは大幅減益。「IR情報には海外金利の低下局面を捉えた債券売却益の増加 等があった一方、COVID-19影響を受けて、クレ ジットカードの買物手数料やホールセールの非金利 収入等が減少」と、あるが本当だろうか

<旅行・レジャー・外食・航空など>
かなり厳しい


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