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あの頃の世界を見てみたかった。

前にライターさんと話していた時に、スパイス談義をしていた時の話

「スパイスはね、ロマンティックなんだよね」と
言っていた。

スパイスはロマンティック。

その後に
「この本を読んでみて、ちょっと面倒臭いけどきっと何かに役に立つと思う」と
『スパイスロード』という本を頂いた。

著者は山崎峯次郎。
この名前を見て、私はときめきを感じた。

そう山崎峯次郎、といえばエスビー食品の創業者。初めて純国産のカレー粉を作った人。

言わば、日本にスパイスを広めた第一人者。
これは、絶対読まねばと思った。

この本に出会い、ときめきを感じなく何を思えばいいか。

この衝撃は、私があの有名なカンテグランデのウルフルズのトータス松本の師匠、神原さんの本「チャイの本」に出会った以来の衝撃だ。

もう、そのくらいの興奮があった。

内容はざっくり、大航海時代のスパイスの歴史が書かれていたのだけれども、割とスパイスに直接関係の無い脱線した話とかもあったが
とにかく内容はかなり濃く、特に印象にあったのは
マゼランの太平洋横断の話。
マゼランは、有利な香辛料貿易のルートを確立する為、スパイス大国インドは東に進めば辿り着くと信じ、世界周航を目指し1522年に達成させた。

夢を追い求めた海賊の話はロマンでしかない。

読み終わりの頃には、まるで大作の映画の視聴終わりの呆然としたような、余韻がいつまでも残って、浸れていた。

200年余り、海賊は未知のスパイスを探し求めていた時代がある。

ライターの言っていた、
『スパイスはロマンティック』
まさに、その通りなんでは無いだろうか。


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