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大航海時代の話

スパイスは当時、高価なものとして取引されていた。
海賊達はその高価を求め、海へと旅をする。
それは、たったスパイス一つに、ヨーロッパを中心に、大勢の海賊、世界を動かした話。

参考)スパイスロード:山崎峯次郎

スパイスは大航海時代、1ポンド羊3匹分の値段に相当したらしい。
それほどまでに高価な物として扱われていた。
まだスパイスについて未知であり、特にクローブ、ナツメグといった昔からあるスパイスの生産地がどこにあるか分からなかった為、
探し当てた者には、とんでもない富が得れるとし、海賊達はスパイスを探し海に旅に出た。

これが後に、マルコポーロが東方見聞録を書き、
300年近く繰り広げたスパイス争奪戦の幕開けとなる。   
因みに、その東方見聞録にジパング(日本)の事が書かれているのだが、黄金の国としてそこは、スパイスの宝庫なのだと書かれているから面白い。

また、アラビア人がスパイスを他の国から取られる事を恐れて、「スパイスの生産地には、人を食う恐ろしい怪物がいる」と作り話を伝えて海賊達の旅を混乱させていた。
この作り話が「アラビアンナイト」「シンドバットの冒険」として描かれる事になる。

シルクロードは中国からローマに続く、貿易ルートとされているが、その取引がスパイスが主だったとし、シルクロードならぬ、スパイスロードだったのだ。

こういった、話を聞くとスパイス一つに
夢と富を求めて海を旅する物語に、ロマンスを感じざるおえない。
正に、スパイスはロマンティックなのだ。

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