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中学生ぶりに温水プールで泳いだはなし

7月26日日曜日

中学生時代当時の大親友と泳ぐでもなく水中で戯れていたあの時以来、実に8.9年振りに地元の温水プールに行った。ここ2.3年、夏になると頭に片隅にプールがあるものの、アッと気付いたときには夏は去って微かな残り香を置き土産にプールへの興味も去っていた。

しかし、今年は違う。絶対にとびきり素敵な夏にすると決めたから。特急列車に乗ってプールを素通りすることは許されないのだ。平日のアルバイトを終えた四連休の四日目、ここしかないと思った。うつ病で気力体力共に乏しい俺にとって、5日働いたら3日ダウンがベスト。4日目に適度な運動で身体を起こして英気を養うことが平日のコンディション向上に繋がる。ここにプールを投入しない選択肢はなかった。行きの道中、暫く通ってなかった道端にはハイビスカスが顔を並べ、湿った緑の香りが俺の顔をすっぽり覆った。田舎の細道に現れるホースを従えたその建物は、8年越しに見つけた憧憬だった。

先日、何時ぶりか分からない二重跳びを跳んだ際は飛び方を忘れて1回で引っかかる惨事があり今日も若干の不安を抱えていたが、特に問題なく入水して推進力を働かせることが出来た。25mプールを2往復ほどしたところで早くも脚に乳酸が見え隠れするも、俺は自分の体力を知っているので問題無し。平泳ぎなら肺をセーブしつつ潜水時間を微調整して延々と泳ぎ続けることができる。最初は200Mで250、300、500Mと距離を伸ばした。後ろから迫ってきたクロールの小学生が俺に気を使って端で休憩してくれたときは「ごめんね…遅いよね…」と下を向きかけたが、ラストは手の振りをデカめにウォーキングレーンを闊歩して終了。平和な空間だった。ゆっくりめのクロール(3かきごとの呼吸)で1時間くらい泳いでる爺さんスゴすぎる。圧倒的な肺活量。遠泳はスピードではない。俺はあの爺さんを目標にこれからも定期的にプールに通いたい。



無事お目当てを堪能しても必ず落とし穴が待っているのが俺の人生。バスタオルを忘れてドライヤーで全身を乾かすハメになったけど帰りにサーティーワンのアイス食べたからチャラだね♪


おしまい




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