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リフレクティングという在り方

11月16日〜17日長野県佐久穂で、「いまここ診療所」の田辺加代子さんと島田康行さんが開催されました「いまここダイアローグ勉強会・リフレクティング入門」に参加させて頂きました。

講師はトム・アンデルセン愛に溢れる、熊本大学教授で「リフレクティング」の著者・矢原隆行先生。私は二度目、家内は三度目のご縁を頂きました。矢原先生の「トム・アンデルセン(愛)」エピソードから深い気づきと、「リフレクティング」への手がかりを得る有難い有難い時空間でした。

1960年代トム・アンデルセンが一般医として仕事をしていたときに、働いていた精神病院にやってくる人々が「難民」のように見えたそうです。

そうした人々が家庭との「つながり」をいったん断たれてしまうと、それをつなぎなおせるとは限らなかったようで、こういったことへの対策・対応として、「つながりが断たれるのを防ぐため」病院から外へでられたとのことでした。

地域社会で人々が使う言葉は、僕らが病院施設のなかで使っていた言葉とは異なる。外では、僕らはその土地の日常的な言葉を使い、たいていはうまくいっていることについて話した。病院のなかでは、専門的な病理学の言葉によって、悪い点やうまくいかないことについて話していた。そんなふうに話すのは居心地が悪いので、僕らはそれをやめた。(Andersen 2007)

去る11月3日の京都フォーラムの基調講演での服部英二先生の言葉、

命とはなんですか。いいですか。命とはつながりです。

にも通底し、つながりが断たれてしまうと人は生きてない。つながりが断たれるのを防ぐための「私の固有の用とは何か」と思い巡らしました。

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また、矢原先生が考える「リフレクティング」とは、外的会話と内的会話を、丁寧に重ね合わせうつし込み合わせながら展開していくとされ、その為の豊かな「間」の創出と、新鮮な「場」の創出の様子を、二日間にわたり身を以て体験させて頂きました。

また、リフレクティングは方法や形ではなく、リフレクティングという在り方だ」とも仰いました。

トム・アンデルセンは「リフレクティングプロセスを作った」とか言われたくないようなお人柄のようですが、矢原先生が語るトム・アンデルセンに触れる度に「やっぱりトム・アンデルセンは凄い!」と今回も内的会話で連発してました☆

「研修の場」だけではなく、広く社会に広がるように。朝から晩まで晩から朝まで対話的でいられるように。トム・アンデルセンの遺志がつながっていきますように。会話を通した平和活動になりますように願うばかりです。

最後に開催にあたってご尽力頂きました皆様。長野だけでなく遠方からも参加されました皆様と矢原先生に感謝申し上げます。

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始めて秋に長野・群馬を訪れました。色も風景も全く違っていて驚きの連続でした。きっかけを頂き併せて感謝いたします。秋の浅間最高です。

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