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へりに生きる大経営者・稲盛和夫

「如是我聞」

例えば、稲盛和夫さんは、アメーバ経営というのを作り出しました。主流は大企業にあって、周縁では5〜10人という零細企業経営をされていました。

功成り名を遂げ謙虚でいるのは難しいとも言われました。大企業になって傲慢になるのが主流とすると、謙虚でいるのは周縁的かもしれません。

大企業になっても中小企業の親父であるとも言われました。大企業(主流)の社長ではなく、中小企業(周縁)の親父だと。

大企業になると大企業になることによって膠着し動けなくなる大企業病。一方中小企業はフットワークも軽く決済も早い。

ノルウェーの精神科医トム・アンデルセンは「一方があれば必ず他方がある」「一方に他方を支配させちゃいけない」「両方を並べてみる」のがトム・アンデルセンにとっての平和活動といっています。

稲盛和夫さんは、「両極端を併せ持つ」とか「土俵の真ん中で相撲を取れ(主流)」と「もうだめだと言うときが仕事の始まり(周縁)」とか言われてきました。

そしてトム・アンデルセンは「できる限り周縁にとどまって、できる限り素早くすり抜けること」といっています。

「できる限り聞き手にとどまって、できる限り話し手を素早くすり抜けること」「できる限り零細企業的経営にとどまって、できる限り大企業的な事は素早くすり抜けること」と同じように周縁(へり)に生きてこられたように観ています。

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