見出し画像

豊かな間と新鮮な場の創出

豊かな間と新鮮な場の創出 by 矢原隆行先生

リフレクティングの勉強会で、矢原隆行先生より「リフレクティングの二つの層」としてご教授頂いた言葉です。

この言葉を頂いてこんなことを思いました。

朝から晩まで晩から朝まで、心を亡くさない、荒らさない、急がない、騒がしくしない豊かな【間】を保ち、毫も思慮分別を加えない、真に経験其儘の状態で、恒に有りの儘を観、聴くことが出来れば、いつもの見慣れた風景であっても、新しく鮮やかに目に心に映り【場】となる。

経験するというのは事実其儘に知るの意である。全く自己の細工を棄てて、事実に従うて知るのである。純粋というのは、普通に経験といって居る者もその実は何らかの思想を交えて居るから、毫も思慮分別を加えない、真に経験其儘の状態をいうのである。例えば、色を見、音を聞く刹那、未だこれが外物の作用であるとか、我がこれを感じて居るとかいうような考のないのみならず、この色、この音は何であるという判断すら加わらない前をいうのである。(善の研究・西田幾多郎)

過去に、観てきた聞こえてきたものだけで、全てを知ったつもりになっていた自分に「始めて訪れた秋の浅間」も気づかせてくれました。

画像1

生きているとは、動いていて止まっていることはない。(矢原隆行先生)
命とはつながり。(服部英二先生)
つながりを大切に大切に。

我々のこの知性をいうものは、どんなにでも広げられる危険性があるから、広げないように広げないように、みんなとの共通項を大切に大切に、今の真実の事実に基づいて展開をするように努めていかないと、理屈のための理屈が出て、拡がって、訳けが分からんようになるのです。by 井上希道老師

カメラマンとして観察を続けてさせて頂いた、「現象としての盛和塾」にも通底すると、改めて感じました。

稲盛塾長が普遍的な講話を何度されても、毎回新しい光が当てられることで常に新鮮な学びの場となるのを目の当たりにしてきました。

「リフレクティング」という在り方や、思想哲学はその現象を高次に受け取り直すことが出来ると感じています。今年で盛和塾は解散します。この学びの場に集まった人々による「如是我聞」的行為行動で後世につながっていく事を願っています。

命とはつながり。有り難うございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?