パートナーシップについてのデマ
日本で最初に同性パートナーシップ条例を導入したのは渋谷区です。
今現在も日本に同性婚はまだ導入されていません。法的な不備が続く中で、渋谷区は同性パートナーシップを結婚と法的に近い扱いとするため、パートナーシップ証明の発行に公正証書が必要という条件をつけました。
この公正証書はパートナーシップに法的な根拠をもたせる上でとても重要なものですが、一方で作成に費用がかかりすぎるという批判が相次ぎました。
渋谷区よりもあとに同性パートナーシップを導入した自治体はすべて、公正証書を必要としないパートナーシップ証明となっていますが、公正証書がない分、渋谷区のパートナーシップ証明と比べると効力が弱いです。
では公正証書の値段はいくらほどかかるのかという点ですが、神宮司行政書士事務所によると通常で6万3480円かかるようです。
パートナーではない誰かと既に任意後見契約をしている場合など、特別な事情がある場合には任意後見契約に係る公正証書を省く事ができる特例がありあますが、その場合は1万4400円かかるようです。
同性パートナーシップを結婚に相当するものとする一方で、同性パートナーシップ証明にだけ決して安いとは言えない公正証書を要求するのはおかしいのではないか?
ということで、2020年11月に公正証書の発行にかかる費用の一部を助成する制度が導入されました。
通常6万円強かかる公正証書のうち5万円を上限として補助が出るよという制度です。(上記の特例を用いた場合は13,000円が上限)
申請にはパートナーシップ証明発行の際に渡される「渋谷区パートナーシップ証明書取得助成金申請書兼請求書」と公正証書の領収書が必要で、申請後、渋谷区で書類に基づいた審査があります。
この助成金を使用したとしても1万円強はパートナーシップ証明を発行する人の自己負担となります。
この助成金制度について、毎度おなじみのTodokoGさんはとんでもないデマを繰り返し流しました。
そんなあなたに渋谷区の助成金が貰えるチャンス♫ なんと5万円も頂けます。国籍条項すら無くて渋谷区に住民票置くだけで。公正証書は15000円で作れるから。多分レインボーなんちゃらに頼めばもっと安く上がりそう。さあ皆んなで渋谷区へ pic.twitter.com/bBPcOu8Urc
— 通名宮トド子(小林) (@TodokoG) February 23, 2021
公正証書が1万5000円でつくれるというのは、おそらく特例のことかと思いますが、特例適用の場合は助成金が13,000円しかでないことはトド子さんが使用しているスクリーンショットにも書かれていることです。
住民票を置くだけで5万円もらえるなどということは
絶 対 に な い で す 。
というか
常識で考えて
そんな美味しい話があるわけないですよね。
渋谷区と公務員をなめすぎです
詐欺師でもそんな適当な事言いません。
そして尾辻かな子の国会での質問。鈴木賢の憲法解釈、行政書士の発言。全てがリンクしています。渋谷区のパートナーシップ条例の書類を行政書士なら公正証書を作成出来ますよね?二十万もかかるなんて特殊な例を引き合いに出していますが実際はそんなにかかりません。印紙代程度で済むケースも多いです pic.twitter.com/nM8Ns3l7lY
— 通名宮トド子(小林) (@TodokoG) February 26, 2021
「2万円もかかるなんて特殊な例」なんて適当なこと言ってますが、特別な場合を除いて通常6万円以上することは先述のとおりです。
ひょっとしたら公正証書作成手数料1万2500円のことをいっている可能性もありますが、渋谷のパートナーシップに必要な公正証書はそれ以外にたくさんの書類(発行が有料のもの)が必要であること、そして2人分なので2倍必要だということがTodokoGさんには理解できていないのかもしれません。
あっちこっちの自治体でLGBTの団体の圧力で通ってる同性愛のパートナー条例。渋谷区のパートナー条例って外国人同士でも居住あれば通るってご存知?利用者は活動家ばかりなんだけど。渋谷区の50組目はレスリーキー。でその条例でパートナーになるとお祝い金みたいなものまで貰えるって知ってます? pic.twitter.com/iSBd0eQw9H
— 通名宮トド子(小林) (@TodokoG) February 20, 2021
渋谷のパートナーシップ証明の助成金は公正証書の一部補助であり、「お祝い金みたいなもの」ではないというのは先述のとおりです。
これいくらでも適当に請求出来る危うさがありますよ。交渉人役場で作って費用は15000円。ただしLGBT団体にもっと安い費用で出来る方法も書いてある。つまり適当にパートナーシップ証明書貰うだけで35000円以上の利益がある。一時的に渋谷区居住にしたら良いのだし。外国人の場合ね。嘘でも通ります。 pic.twitter.com/DiUQDYFMoy
— 通名宮トド子(小林) (@TodokoG) February 21, 2021
デタラメもいいところです。
繰り返しますが、公正証書の発行には通常6万円以上かかります。助成金の申請には公正証書の領収書が必要で、申請後審査があり、公正証書の発行にかかる以上の助成金がもらえるなどありえません。
TodokoGさんのいっていることは
デタラメもいいところです。
このように、アンチLGBTの皆様は日々、ありもしない話をでっち上げて
「外国勢力がLGBTを使って日本を侵略している」
みたいな陰謀論を流すわけです。
日本人はもともと同性愛者に寛容です。
このようなデマばかり流して同性愛者に嫌がらせを繰り返しているこの人達こそ、怪しい勢力の工作員かなにかではないでしょうか。
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