統一教会の会見について
元総理大臣が暗殺されるという重大事件が発生したことに関連して、旧統一教会こと世界平和統一家庭連合が会見を開きました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/efa591cddcf17a38530f43f3f423ee0e2fc1fe3b?page=1
家庭連合の田中富広会長の話術が巧みであり、統一教会についてよく知らない人がこの会見を見たら統一教会って普通の宗教じゃないかみたいに思うかも知れません。実際、テレビのコメンテーターもころっと騙されているようなので重要な嘘についていくつか指摘しておきたいと思います。
まずは以下の部分についてですが
統一教会は、宗教団体の「世界平和統一家庭連合」とは別に「国際勝共連合」という政治団体を持っています。国際勝共連合は統一教会の教祖、文鮮明が作った組織であり、その会長は歴代の統一教会の会長や、あるいはその親族が務めていて、ほぼ統一教会と一心同体であるといえます。
統一教会はこの「国際勝共連合」を使って自民党の選挙応援を組織的に応援してきました。そのことは自民党の元参議院議員である堀江正夫が自白しています。
上記の会見上のやり取りでは「勝共連合」の名前が出てきていません。
「政治運動に関しては、友好団体の天宙平和連合から協力依頼があってすることはあったとしても、安倍(元)首相に関してはございません。」とありましたが、「勝共連合がやっていない」とは言ってないわけです。
勝共連合と自民党はかなり密接につながっており、勝共連合のイベントで複数の自民党議員が講演をしています。
会見では以下のように続けていますが
「組織ではなく、個人として支援している可能性はあります。」とはつまり統一教会が自民党候補を支援しているわけではなくあくまでも個人や勝共連合がやっている、という建前のことを言ってるというわけでしょう。
上記のように統一教会と勝共連合、そして勝共連合と自民党の密接なつながりについては自明であり、「統一教会と自民党の関係を意図的に隠している」といってよいのではないでしょうか。
次に以下の部分ですが
ここでは「私達(世界平和統一家庭連合)の法人の」という限定をつけています。私が何度か記事に書いてますが、統一教会というのは異常なほどたくさんのフロント企業・団体を持った宗教であり、上記の「国際勝共連合」もそのうちの一つに過ぎません。それを念頭に入れるとここで「私達の法人の」という限定を入れたのはつまり「世界平和統一家庭連合」以外のフロント企業・組織の幹部についてはしらないよ、という意味でしょう。
そして
の部分ですが、ここはすでに専門家が指摘しているのでそれを載せておきます。
そして一番問題の箇所です。
「友好団体」とは文脈的に天宙平和連合(UPF)のことを指していっているのだと推測されますが、会見でも述べている通りUPFの創始者は統一教会の教祖文鮮明です。そしてUPF-Japanの会長は梶栗正義ですが、この人物は統一教会の元会長、梶栗玄太郎の息子であり宗教二世です。
また、この団体の事務所は
となっていますが、世界平和統一家庭連合 東京同胞家庭教会の住所は
となっており、世界平和統一家庭連合とUPF-Japanは同じビルに同居しているのが公開情報でわかります。
ようするに会見を開いた「世界平和家統一家庭連合」と「天宙平和連合」は「友好団体」どころのはなしではなく、完全に同じ団体だと見てよいでしょう。
「友好団体の区別がついていかないなかった」のではなく、親が信者だったっために「世界平和統一家庭連合と天宙平和連合はまったくおなじである」ことを犯人は知っていたのだと思います。
これを「友好団体の区別がついていかないなかった」などと言い訳した統一教会は本当に嘘つきであることがわかりました。
非常に沢山のフロント企業・組織を持っているのはこういう事件や訴訟が起きたときに別団体であると言い訳するためだったのでしょう。
会見から3日経ちましたが、各社報道のなかで「国際勝共連合」の名前が出てこないのが気になりました。
この事件、「国際勝共連合」のやっていることを抑えていないと事件の全容が見えません。
この国際勝共連合こそ、日本の政界の闇の中央部分であり、マスコミが統一教会をタブー視している原因であると、私は考えています。
日本財団を作った「笹川良一」という人物が国際勝共連合の名誉会長となっています。
興味のある人は是非この「笹川良一」について調べてください。
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