用語集: 「対戦車誘導ミサイル(ATGM)」
今回は「対戦車誘導ミサイル(ATGM)」について見ていきましょう。
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「対戦車誘導ミサイル(Anti-tank guided missiles (ATGMs))」: 戦車などの装甲車両を攻撃するために開発されたミサイルの一種です。特徴としては、以下の点が挙げられます。
特徴
誘導方式: 単純な直進飛行だけでなく、発射後も操作者が目標を照準し続けることで、目標を追尾して命中させることができます。
高精度: 誘導方式のおかげで、移動中の目標にも命中しやすい高精度を誇ります。
長射程: 比較的長距離から攻撃できるため、敵の射程圏外から攻撃することが可能です。
対戦車能力: 高硬度の装甲を貫通するために、成形炸薬弾頭やタンデム弾頭などが搭載されています。
多様な発射方式: 個人携行型の軽量なものから、車両搭載型の大型なものまで、様々な種類があります。
種類と用途
ATGMは、そのサイズや発射方式、誘導方式などによって様々な種類に分類されます。
個人携行型: 比較的小型で軽量なため、歩兵が携行して使用できます。
車両搭載型: 戦車や装甲車に搭載され、より強力な攻撃力を発揮します。
対戦車ヘリコプター搭載型: ヘリコプターから発射され、機動性を活かして攻撃を行います。
これらのATGMは、現代戦において、戦車の脅威を抑え、歩兵や軽装甲車両の生存性を向上させるために重要な役割を果たしています。
働き方
ATGMは、一般的に以下の手順で目標を攻撃します。
目標捕捉: 発射装置からミサイルが発射され、目標を捕捉します。
誘導: 射手は、光学照準器やレーザー誘導などを使用して、ミサイルを目標に誘導します。
命中: ミサイルが目標に命中すると、弾頭が爆発し、装甲を貫通して内部を破壊します。
歴史と発展
ATGMは、第二次世界大戦中に初めて実戦投入されました。その後、技術の進歩に伴い、射程、精度、破壊力が飛躍的に向上してきました。現代のATGMは、赤外線誘導、レーザー誘導、セミアクティブレーザー誘導など、様々な誘導方式を採用しており、ますます高度化しています。
まとめ
ATGMは、その高精度と長射程を活かして、現代戦において不可欠な兵器となっています。今後も、より小型化、軽量化、高性能化が進み、戦場の様相を大きく変える可能性を秘めています。