武器兵器調達課#85:  「ガトリング砲」 <ー あのぐるぐる回って弾を連射するやつです

今回は「ガトリング砲」について見て行きましょう。

「ガトリング砲」: 1861年にアメリカ合衆国の発明家リチャード・ジョーダン・ガトリングによって発明された回転式機関銃の一種です。複数(通常6門)の銃身を回転させながら、人力や外部動力で給弾・装填・発射・排莢のサイクルを連続的に行うことで、高い連射速度を実現した画期的な兵器でした。

ガトリング砲の主な特徴は以下の通りです。

  • 高い連射速度: 回転速度を上げることで、毎分数百発もの弾丸を射撃することができます。

  • シンプルな構造: 部品点数が少なく、比較的製造・メンテナンスが容易です。

  • 大口径弾薬の使用: 当時としては大口径の弾薬を使用することができ、高い威力を持っていました。

しかし、ガトリング砲には以下のような欠点もありました。

  • 重量が重い: 砲身と弾倉を回転させるために、重量が重くなります。

  • 射撃時の反動が大きい: 連射速度が速い反面、射撃時の反動も大きくなります。

  • 装填・弾倉交換が煩雑: 手動で装填・弾倉交換を行うため、時間と手間がかかります。

これらの欠点から、ガトリング砲は第一次世界大戦頃には戦場から姿を消し、その後は航空機搭載機関銃として復活しました。近年では、ミニチュア版のガトリング砲が射撃スポーツなどで使用されています。

ガトリング砲は、その後の機関銃の発展に大きな影響を与えた革新的な兵器と言えるでしょう。

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