武器兵器調達課#11:「長距離空対空ミサイルAIM-54 フェニックス」 <ー イラン以外では骨董品ミサイル

今回は「長距離空対空ミサイルAIM-54 フェニックス」について見て行きましょう。

「長距離空対空ミサイルAIM-54 フェニックス」: アメリカ合衆国が開発した長距離空対空ミサイルです。

  1. 概要:

    • 開発・製造元: レイセオン (旧ヒューズ・エアクラフト)

    • 運用期間: 1974年から2004年まで

    • 設計目的: 長距離空対空戦闘および艦隊防空

    • 搭載機: F-14トムキャット戦闘機

  2. 特徴:

    • 射程距離: 最大で200マイル(約320キロメートル)以上

    • 自律誘導能力: レーダーによるセミアクティブ・レーダー・ホーミング (SARH) およびアクティブ・レーダー・ホーミング (ARH) に対応

    • 多弾頭機能: AIM-54Cバリアントは、3つの独立した爆発物を持ち、複数の目標に対して同時攻撃が可能

  3. 運用:

    • AIM-54フェニックスは、アメリカ海軍のF-14トムキャット戦闘機に搭載され、主に艦隊防空および航空機の護衛に使用されました。

    • 複数のAIM-54ミサイルを搭載し、F-14の長距離迎撃能力を強化しました。

    • AIM-54フェニックスは、他の航空機からの目標データの共有も可能であり、複数のF-14が協力して敵機を迎撃することができました。

  4. 退役:

    • AIM-54フェニックスは、2004年にF-14トムキャット戦闘機が退役したことに伴い、運用が終了しました。

    • 近代的な空対空ミサイルの発展により、より効率的かつ優れた性能を持つミサイルが登場したため、AIM-54の運用は終了しました。

AIM-54フェニックスは、その長射程と多弾頭機能により、冷戦時代における重要な航空戦力として位置づけられました。しかし、現代の戦闘機やミサイル技術の進化に伴い、より先進的なミサイルシステムが開発・運用されています。

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