理想な配信サービスの機能って

近年、配信サービスの当たり前になっているの機能を踏まえて、理想な動画配信サービスってどういう機能がまず必要か、ユーザ配信サービスに着目して考えてみてました。(主にユーザ目線で)
パッと思いついたのを一つずつ機能を深掘って説明していく。

タイムシフト機能

アーカイブ機能ともいう。配信終了後に、その配信を見ることができる機能。配信終了後30日間だけ残すサービスや公開されて一定回数再生されないと削除するサービスなどサービスによって待ち待ちだ。YouTube Liveのように無期限残すのは珍しい部類。
また、SHOWROOMのようにコンセプトとしてタイムシフト機能を実装しないサービスもある。(以下は、SHOWROOM プレミアムライブのQ&Aより一部抜粋)

プレミアムライブは「仮想ライブ空間」をコンセプトにサービス提供をさせていただいておりますため、 配信は生放送のみとなっております。

サービス側の目線だと有限なストレージのため, ほとんど視聴されていないタイムシフトは削除したい気持ちがある。

低遅延

配信者の発信内容(音声, 映像)が視聴者に届くまでの時間の話。視聴者とのやりとりが主なユーザ配信サイトは、この届くまでの時間がすごく重要。
ビデオ通話のような双方向サービスよりは遅延の許容範囲は大きい。

画質

高画質がいいよね。特にゲーム配信だと最低でも1080p欲しい。演奏配信とかだったら音質にも気にしたいです。
ドメインによって画質や音質の最低ラインが決まるかも。

安定

低遅延と画質はトレードオフだったりする。また回線状況見て、遅延や画質を制御して安定した、つまり止まらない配信を心がけることが快適な視聴につながる。

チャット機能

ユーザ配信の場合、必須機能。映像ほど遅延を気にする必要はないが、早いに越したことはない。
チャット機能はどうしても荒れるため、荒らし対策が必要である。対策の一つがコメントフィルタリング機能である。簡単に説明すると、表示しないコメントもしくはユーザを選択してNGリストに追加することだ。
サービスによって細かい仕様は異なるが、この機能があるサービスは荒れにくい。ニコ動/ニコ生はAIを用いてコメントの自動判定を行い自動で非表示にしている。

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また、サービスによってはモデレータといって配信者に変わってコメントの自治をする人がいる。配信者やモデレータは、視聴者がNGリストに入れるのとは違い、全体に対するNG追加する形だ。モデレータは配信者が選んだ任意のスタッフや指名されたコアなファンが行うケースが多い。
また、Twitch はモデレータを人だけでなくAIがやっているらしい。

Twitch - AutoModの使い方 より引用
モデレーションを容易にしてストリーマーへのサポートを拡大するために、チャットをAutoModで守れるようになりました。AutoModは、機械学習と自然な言語処理アルゴリズムを使用し、チャット内に投稿されたリスクの高いメッセージを見つけて保留します。これにより、そうしたメッセージがチャットの他のユーザーの目にさらされる前に、チャンネルモデレーターが確認できるようになります。モデレーターは、AutoModによって保留されたメッセージを承認または拒否できます。AutoModを使えば、ストリーマーは許容される発言の基準を構築できるほか、24時間体制での基本的なチャット管理を徹底できます。そのため、自分自身にとってもコミュニティにとっても、これまで以上にポジティブな体験を作り出すことができるのです。
https://help.twitch.tv/s/article/how-to-use-automod?language=ja

このように、フィルタリングを導入するサービスが増えている。また、手動によるフィルタリングからデータを活用した自動判定によるフィルタリングへシフトしている傾向もある。

また、近年の配信サービスは、チャットにスタンプ(画像)を貼ることができるケースも多い。

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追っかけ再生

配信が経過した途中から配信を視聴した際に、途中からでなく、最初から視聴したい場合に使う機能。また、追っかけ再生中に倍速(1.2~2倍)にすることによって最初から視聴しても途中で追いつくこともできる。
そのために追っかけ再生機能は合わせて倍速機能もセットなケースが多い。
倍速機能は長時間のアーカイブを見る際にも重宝される。

ハイライト機能

配信動画をアーカイブで視聴する場合に長いと全て追うのがしんどい場合がある。そういう際にハイライトやダイジェストがあると視聴者的に嬉しいケースが多い。
人気配信者の場合に、YouTubeなどでは視聴者や配信者側で切り抜きと言われているハイライトやダイジェスト動画を作られることが多い。
Twitchのダイジェストやクリップ機能やOPENRECのキャプチャ機能もこれに当たると思われる。

AIによる自動ハイライト とか口コミで見ると実際はまだ当分は手動が主流になると思う。理由としてユーザ配信はハイコンテキストすぎるから。
人気配信者の配信とかだったらチャット量のピーク区間で自動抽出したら案外いい感じになるかもしれませんね。
(画像は「魔女の旅々」のニコ生放送時のコメントからコメント数の多い盛り上がり地点をグラフ化してピークのフレームを表示した記事。盛り上がっている=ダイジェスト という考え方である。)

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投げ銭

投げ銭;スパチャ; お茶 などサービスによって名称は異なるけど、説明すると視聴者が配信者に何かしらの金銭を送金することである。多くのサービスでは、視聴者が「サービス内通過で購入したアイテム」を配信者に送っている形になる。
配信者やサービス目線だと収益は重要だし、視聴者目線だとお布施したい意味でも重要だ。配信者の多くは投げ銭されたコメントやチャットは読み上げたり、お礼をいう文化もあったりする。投げ銭についてはまた配信サービスの収益構造の話で詳しく語れればと思う。

リアルタイム字幕および翻訳機能

実装してるサービスは見たことないけど, グローバル展開や聴覚障害のために字幕があると良い。Google翻訳レベルでもあるとないとでは違うのでは?

おわりに

最近、各機能がどのように作られてるかの実装に興味あったので一旦どういう機能が配信サービスには必要なのか考えてみてました。
他に、もしこの機能はあるべきとかあればご意見いただきたい。

数多あるライブ配信サービスがリリースしてはクローズしての繰り返し。数多あるうちの一つだと古参や大手には勝てない。もし、私が新規でやるなら「どういう配信サービスを立てるだろうか」「どういう機能ははじめのスコープで必要か」そういったことを考えている。
さて、今日も配信を見るの。

ついにOPENRECにすももんのスタンプが来て嬉しいです。






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