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デブの草子
春は揚げ物。
やうやう太くなりゆく腹は、すこしさがりて、波だちたる 腹のほそく段深きたる。
夏は酔う。
月のころは記憶なく。酔いもなほ、記憶多く飛びちがひたる。また、 ただ一つ二つなど、ほのかにうち覚えて行くもをかし。ポテチ食べるもをかし。
秋は誘惑。
腹にさして山の端いと近うなりたるに、堺のみぞおちへ行く とて、三つ四つ、二つ三つなど、段差みるとこさへあはれなり。まいて段差の つらねたるが、いと浅く見ゆるはいとをかし。
日入りはてて、缶の音、菓子の音など、はたいふべきにあらず。
冬はついつい。
こたつの入りたるはいふべきにもあらず、出るのいと面倒も、また さらでもいと腹減りに、菓子など急ぎあけて、酒もて渡るもいとつきづきし。 昼になりて、ぬるく動いていけば、腹の段も引っ掛かりがちになりてわろし。
via. 何気なく『夜は揚げ物』って言ったら『デブの清少納言じゃんww』って笑いが起きて非常に教養溢れる家庭だった
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