甥っ子のお誘いで百億万年ぶりくらいに手持ち花火をした。煙が顔に触れた瞬間、懐かしい記憶が洪水のように押し寄せた。BBQの夕食、冷えた西瓜、庭まで飛んできた蛍、小さな弟たちと両親の笑い声。着実に遠ざかり、少しずつ薄れてゆこうとする幸福な記憶。それを留めてくれる香りがとても愛おしい。
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