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ソロキャンプ 2021.2.13-14

先週末、3回目のソロキャンプに行ってきました。


ソロキャンごはんのことは先週現地でスマホからぽちぽち綴ったのだけれど、もう少し細かな記録をしておこうと思う。いつかベテランキャンパーになった時、自分の軌跡を振り返ってみたくなる時間が必ず来るような気がするので。自分の歩いてきた道のり、その先に繋がっている現在地、それぞれに思いを馳せる時間というのは……いうのは……駄目だわ、格好いい口上が思いつかない。単にnoteでお見かけするすてきなソロキャン記録の数々にあこがれていて、真似してみたいってだけです(笑)

ソロキャンごはん記事の時も書いたけれど、緊急事態宣言下でこういう行動は自重すべきと思いつつ……どうしても日々のもやもやをリセットしたくて出かけてしまった。自分にできうる最大限の感染対策努力をし、行きも帰りも寄り道はいっさいせず、現地で受付後は誰とも接触せず当然会話もせず、半径10メートル圏内むじんくんの状態で、ひとり静かに大人しく過ごしてまいりましたので……ご勘弁ください。


今回お世話になったのは、静岡県にあるキャンプ場。完全予約制、しかも13万坪の敷地に1日限定40組が宿泊可、というソーシャルディスタンスの極みみたいな環境のキャンプ場だ。富士山がどーんと拝める開放感たっぷりのロケーションで、トイレはぴかぴか、管理棟にいらっしゃるスタッフの方々はどなたもさわやかな笑顔とやわらかな物腰で出迎えてくださる。大変にすてきなところです。今はコロナの野郎の影響でテント宿泊者は使えないけれど、お風呂もあります!

こちらには昨年の12月、2回目のソロキャンプでもお世話になっている。その時は素晴らしい晴天に恵まれ、富士山も星空も存分に堪能することができた。星空の撮影練習がしたくてソロキャンプを始めた自分にとっては、アドレナリン出まくりの一夜を過ごすことができた。


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しかし今回は……到着から撤収終了まで、すがすがしいほど美事な曇天だった。星空どころか富士山のお姿すらほとんど見られなかった。天気予報では晴れるって言ってたんだけどなー。


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(↑12月に撮影した星空。カメラの腕がへっぽこなので伝わりにくいかもしれませんが、満天の星空でした)


そんなお天気だったけれど、気温は最低でも6℃をキープしていたので、のんびりと食う寝る燃やすソロキャンを楽しむことができた。ちなみに前回の最低気温はマイナス6℃。寒いのがわりかし好きな自分でもなかなか堪える冷え込みで、あやうく冬眠するところだった。


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メスティンでうな丼を作って日本酒(いただきものの純米吟醸)を呑み

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焚き火台で王族ウィンナー・ジョンソンヴィル様をお焼き申し上げて赤ワインを呑んだ。至福。


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日が暮れてからはひたすら焚き火。ワインを順調に消費しつつ、持参したタブレットで優雅な読書のひとときを……と言いたいのですが、ついつい焚き火の炎に見入ってしまってなかなかページが進まない。ソロキャンプを始めて驚いたことのひとつが、焚き火の凄まじいまでの魅力だ。ゆらゆらと揺らめくうつくしい炎を眺めているだけで飽きなくて、いつまでも見つめていられる。日ごろ少しずつため込んでしまった心の澱が、すうっと抜けていく気がする。

ただ、この至福の時間をキープするのは結構忙しい。こまめに空気を送ったり、薪の位置をアレコレ試行錯誤したり、たまに飛んでくるやんちゃな火の粉に飛びのいたり、暗がりの中で火吹き棒(100均のもの)を見失ったり。自分はソロキャンプを始めるまでキャンプ経験が皆無だったので、焚き火なんてのは着火さえすれば勝手にボンボン燃えてくれるもんだと勘違いしておりました。熟練度が上がってくれば、もっと優雅に華麗にゆったりと焚き火ができるものなのかしらん……。

ちなみに使っている焚き火台はスノーピークのものです。

こちらは心の予算を上回るお値段だったのだけれど、「火の元だからちょっと高くてもタフそうなやつにしよう」「お肉焼けるオプションも揃ってるし」「何より見た目が格好いいし!」という理由で選んだ。重いけれど薪を割らずにそのまま載せられるし、とても気に入っている。見た目も格好いいし(重要)。


あと、こちらのキャンプ場は芝サイトなので焚き火台の下にスパッタシートも敷いている。楽天で2000円くらいで購入したICHUFUJIのものです。

https://item.rakuten.co.jp/ichifujiec/fcdo200311/?s-id=ph_pc_itemname

焚き火台のプレートでは受け止めきれない灰もしっかりキャッチしてくれるので、後片付けがしやすい。


そうそう、この夜は福島県沖を震源とする地震がありました。揺れが来た時に「あらやだ、呑みすぎたかな」等とのんきに構えていたらけっこうなグラグラが来たので一気に酔いが醒めた。今回の地震では死亡者は出ていないとのことだったけれど、震源に近かった地域にお住まいの方は本当に怖い思いをなさったと思います。未だ余震も続いているし、追い打ちをかけるように荒天にも見舞われているし……自然のことなのでどうにもならないけれど、やるせない。今後被害が大きくならないことを祈ります。


焚き火を存分に堪能した後は、寝袋に潜り込んで寝酒を一杯いただき(まだ呑むかい)就寝。


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前回は普段使っている湯たんぽを持参したのだけれど、何しろマイナス6℃で面白いほどあっという間に冷めてしまったので(そりゃそうだ)、今回は新兵器としてハクキンカイロを投入しました。「ジャイアント」というサイズで、大きさは煙草の箱くらい。そんなかわいらしい大きさなのに、一晩中あつあつを保ってくれる大変頼もしいやつだった。昔は独特の匂いがあったそうだけれど、実際使ってみたら全然気にならず、よい買い物をした。見た目も格好いいし(重要)。

ちなみにこの商品は職場の直属のボス(登山好き)に教えていただいた。ボス、ありがとうございます。絶対ここ見てないと思うけど。


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翌朝もすがすがしいほどに美事な曇天。こういう空模様は割と嫌いじゃない。


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晴れていれば、あの雲の向こうに富士山のお姿が見えるはずなんだけど……残念。仕方ない、また来よう。

焚き火をのんびり楽しめたのはよかったけれど、お天気がこうなので今回はほとんど写真を撮らなかった。それもなんかちょっとつまんないナーと思ったので


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撤収作業を始める前にテントの中を撮影してみた。こうして見ると我ながらびっくりするほどおしゃれ感がない。

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写真を撮る前にちょっと片づければよかったなと今頃反省してももう遅い。寝袋はイスカのアルファライト1300EX、コットはDODのバッグインベッドを使っています。普段自宅で寝てるよりもお金をかけた寝床に仕上がっております。


ソロキャンプを始めるにあたり、自分は寒い時期にしかキャンプをしないだろう(寒いと星がきれいだし、夏は暑いし、虫とか虫とか虫とか怖い)と考えて、寝袋は厳冬期でも使えるものに決めた。限界使用温度マイナス20℃ということで、すっかり安心して初めてのソロキャン時(11月中旬・長野・最低気温1℃)では寝袋に銀マットのみだったのだけれど、結構底冷えしたので2回目に行く前にコットも導入。キャンプ道具沼の恐ろしさは、初心者ながらも痛烈に実感しています。出かけるたびに道具が増えてゆき、積み荷が重くなり、お財布は軽くなってゆく。

そういえば……DODのバッグインベッド、組み立てが難しいというレビューをネット上でちらほら見かける。自分も組み立てのこつを掴むまで非常に苦労しまして、届いて初めて自宅で組み立てた時は一時間以上奮闘して大汗をかきました。「バッグインベッド 組み立て こつ」とか「DOD コット 組み立て 硬い」とかで検索しまくったけれど、解決策には辿り着けず……。その後自宅で何度か練習して(そのたびに大汗かいて)いるうちに、ある日突然ひょいと組み立てられるようになった。ので、そのこつを記録しておきます。

①マット部分に長いポールを差し込んだら、長辺が地面に接するようにして、地面と垂直に立てる……って既に分かりにくいですねすみません。長方形を横長にして地面に立てるイメージです。

②その長方形をまたいで立ち、足部品の下側(地面側)をポールに差し込む。

③差し込んだ部分を踏んづけて全体重を乗せ、反対側(自分の手元側)の部品をポールに差し込む。

自分はこの方法を見出して以来、組み立ても解体も難なくこなせるようになった。解体時も横長にして立てたコットの上にまたがり、地面側の足部品に体重をかけつつ、手元側を下に押し込むとスポンと抜けます。つたない説明で申し訳ないですが、もし万が一バッグインベッド組み立て難民の方のお目に留まり、参考になれば……うれしいです。

このコットはコンパクトに収納できてお値段も良心的で、寝心地も銀マットのみと比較すると大変に快適。うさぎのマークもかわいらしくてお気に入りです。


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それにしても我ながら荷物が多い。一体何をそんなに持ってきているのだろうか。荷物が多いからおしゃれ感がマイナス値なのだろうか。

ま、そもそも自分がおしゃれさんじゃない現実を充分理解できる程度には長く生きているので、今後もおしゃれ感とかは気にせず行くと思う。

ちなみにテントはひとりで3人用を広々使っているので、これら謎の大荷物もばっちり納まる。絲山明子さんの「絲的サバイバル」に書かれていた、「テントはひとりで3人用を使うとゆったり」というアドバイスに従っていて本当によかった。

テントはカナディアンイーストのワンポールテントを使っています。


あれっ、これ4人用……なのか……?

テントはワンポールにしようと当初から決めていた(なぜなら見た目が格好いいから)。女手ひとつでも充分建てられるし、このチョコレート色が秋冬の景色に似合っていてとても気に入っている。


テント内のおしゃれ感マイナス値を確認した後は、黙々と撤収作業に励む。何を持ってきてんだかよく分からない大荷物がまとまりかけた頃になって、富士山がそのお姿をチラ見せしてくださった。


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ここでチラリズムの極意を行使するとはな……でも嫌いじゃない、そういうの。


こちらのキャンプ場ではサイトへの車の乗り入れが可能だけれど、「搬入・搬出時のみ60分以内で」というルールがあるので、ある程度荷物をまとめてから車を持ってくることにしている。

荷物を積み込み、受付でチェックアウトを済ませたら、いざ家路へ……


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というなんとも絶妙なタイミングで空が晴れた。何だよもう帰る間際になって!すがすがしいほどのツンデレっぷり!でも嫌いじゃない、そういうの。

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地元でも毎日見ているけれど、こうして外出した先で見えるとやっぱりうれしい。次回はぜひ、このお姿と星空を楽しめるといいな。またお邪魔させていただきます。


ずいぶん長々と気の向くままに書いてしまった。読んでくださっている方がいらっしゃるとしたら、さぞやお疲れになりましたでしょう……すみません。そして読んでいただいて本当にありがとうございます。書いた本人はあこがれのソロキャンプ記録を書けて大満足に鼻の穴をムフンと膨らませている次第です。次回はもっとコンパクトかつスマートにまとめられるよう、善処したいと思います。

まだまだソロキャンプ初心者なので、note上での先輩キャンパーさんたちの記事はとても勉強になるし、楽しく読ませていただいています。個人的にそれぞれの方々が愛用なさっているキャンプ道具と、召し上がっているキャンプごはんやおやつ、お酒についての文章を読ませていただくのが本当にわくわくします。書かれた方の「これが好き!」という気持ちが行間から溢れ出しているような記事にお会いできると、スキボタンを連打したくなります。ということで、今後もnote上にそんな記事がどんどこ増えてくれたら最高です。

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