逢うたびに恋に落ちる。
恋の熱に浮かされ、連日桜のことばかり記事にしておりますけども。今シーズンはこれでおしまいかな。
大トリは、私がわがまちの中で最も恋してやまない桜で締めくくりたいと思います。
2018年の春以来、毎春何があろうとも必ず逢いにゆく淡墨桜。我が家から車で15分程度のところにある一本桜だ。
この桜は個人所有のもので、当然咲いてる場所も所有者さんのお宅の敷地内。なのだけれど、その方のご好意によって一般開放されており、花の季節にはライトアップまで開催されている。
そのオーナーさん、実は私のボーイフレンド。時々一緒に呑んだり撮影遠足に出かけたり自家製野菜をいただいたりと、日ごろから何かとお世話になっている。桜の時期になると鼻息も荒々しく押しかけてゆく私を、「ワカナさん待ってたよー」と快く迎えてくださる、とってもすてきなナイスダンディ氏なのです。
そのナイスダンディ氏の懐の深さに甘えまくるかたちで昨年挑戦したのが、深夜の一本桜ハント。
これが本当に、夢見心地な体験であったため、厚かましくも今年もお願いしてお伺いさせていただいた。
4/2午前2時に撮影。
暗闇にほの白く浮かび上がる花は、呼吸を忘れそうなほどに幻想的で、どこか恐ろしく思えるほどにうつくしかった。
ストロボなどという上級者向け玄人機材は持っていないので、懐中電灯で木の根元を照らすという超原始的方法で撮影している。
くしくもこの夜は新月直後であったため、
もちろん星シャー真も狙いました。ライヴコンポジット機能で50分くらいかけて撮影。
この桜がある地区はわがまちでも標高の高い場所に位置しているため、この夜の気温は3℃。満開の桜が目の前にあるのに真冬並みにバチクソ寒かった。寒かったけれど、恋してやまない桜とふたりきり、丑三つ時の密会を楽しむというシチュエイションは、控えめに申し上げて鼻血出そうなくらい興奮いたしました。楽しかった…………(恍惚)
同日夕刻にも再訪。
日没直前にライトが点灯するのだけれど、この空の蒼さが残っている時間帯のうつくしさがまた格別だ。
桜の前に広がる菜の花畑も、桜と共にオーナー氏が丹精しているもの。今年は特に元気よく咲いてくれていた。
空の色の変化と共に、浮かび上がってくる桜の幽玄な佇まいを堪能する。
春が来るたびに、この桜を想って胸が苦しくなるほどの焦燥に駆られてしまう。寝ても覚めてもいつ逢いに行こうか、そればかり考えている。
そして逢いに行くたびに、また恋をしてしまう。
今年もこんなにもうつくしく咲いてくれて、本当にありがとう。
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