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落とした1番大事なもの

「イエスタデイをうたって」完走

小学生時代からの幼馴染が原作連載当時から熱中しており

事あるごとにその名を口にしていた作品

2020年のタイミングでアニメ化されていたことを知り

原作未読ながらアニメから入ってみた

魚住 陸生

”卑屈”を自称する主人公。しかし決して嫌味を出さずに、不器用ながらも真っすぐな生き方で描かれていて非常に好印象。特筆すべきキャラ付けはないが、この「うす味」が他キャラを際立たせている。

野中 春

破天荒っぷりと名前が相まってフリクリの「ハル子」を彷彿とさせていた序盤。(乗っているバイクもベスパだし)
中盤以降は思いのあまり言動が制御できず、思い通りにならない現状に表情を曇らせる。
終盤は後述するもう1人のヒロイン・森ノ目 榀子の陰に隠れてしまうが、最後は春によって物語が締められるのでメインヒロインであることに違いはない。

森ノ目 榀子

物語を展開させていく役割をもった本作もう1人のヒロイン。控えめな物腰と学校の先生という立場とは裏腹に「大人の余裕」は全く持ち合わせていない。(まあ、つい最近まで大学生だったんだし仕方ないよね…)
彼女の過去、そして精神的な未熟さが関わるものをズタズタに傷つけていく。

そうだよあんたが壊したんだよっ!!!

早川 浪

推しです。
cv花江夏樹さんもマッチしている。
登場したころは主要キャラの中で最も「若さ」、「幼さ」、「青臭さ」を出しているが回を追うごとに成長していく姿が非常に良かった。原作では大学進学後の様子も描かれているようなので彼のために読みたいと思う。


まとめ

気になる人には是非とも視聴してもらいたいので極力ネタバレは避けたつもりです。時代背景が90年代ということで当然スマホはおろか携帯電話も登場しません。それが故に各キャラの思慕が描かれる際に余計な”ノイズ”が発生せず、各自の心のすれ違いと思いの交錯に注視できる良作でした。

作品全体を通してのテンション・温度感も一定に保たれており、視聴する側にストレスを与えない丁寧な作りこみも感心しました。


記事タイトルは作中で印象的だった台詞から拝借

道の途中

色々なものを落としていく中で

それが自分にとって大切なものだったことに気づく

個人的に本作を象徴しているフレーズとして印象に残った


恋、したいですなあ

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