早稲田社会科学部 2025年度の対策【新傾向・総合問題】
●はじめに
本記事は、早稲田社会科学部を「一般選抜」で受験する
そんな受験生に捧ぐ、”最新かつ濃密な情報の詰まった”記事になります!
入試改革後の早稲田政経受験生の悩みは、
・入試に関する"まともな"情報が少なすぎること
・過去問も対策方法もほとんどないこと
主にこの2つではないでしょうか、、
私は、2021年度、早稲田政治経済学部が新入試になった初年度、政経を第一志望として受験をしましたので、本当によくわかります。(下記に詳細な自己紹介をしています)
合格したい受験生、保護者の方、政経に生徒さんを送り出したい塾講師の皆様へ、他のネット上にある記事よりは役立つ記事になっていると確信しております。
絶対に後悔はさせません。
さて、以下から本編がスタートします。
まずは、簡単な自己紹介と情報発信を行うに至った思いを書いております。「役立つ情報だけ教えてくれ!」という方は、次の目次までスキップを。
「誰が書いてるか知りたい!」という方は、お読みいただけますと幸いです。
●自己紹介
改めまして、私は2021年度の新入試に合格し、2024年現在早稲田大学政治経済学部政治学科に通う4年生です。カンタンにプロフィールを書いておきます。
●本記事でわかること
今回の記事で、皆さんに知っていただけることは以下の通りです!
なお、この記事の後半部分は、今現在早稲田社学の対策に関わる情報を全て集め作成した珠玉の記事になります。「情報の希少性の担保」という観点から、有償での提供(メルカリにて紙冊子形式での販売)とさせていただきます。
ただ、無料部分でも、必見情報が掲載されています。ぜひご覧ください。
【無料部分でわかること】
(作成中)【有料部分でわかること】
詳細は記事の後半に記載しています。目次だけアップします。
●(理解している方はスキップしてください)入試改革まとめ(2025年~)
新入試の理解に抜けや漏れがないかを確認するためにまとめました。
すでに大学ホームページなどでまとめられている情報ですのでご存知の方はスキップしてください。
免責事項:出願の際には必ずご自身で最新の情報を確認なさってください。
<試験の全体像>
これからの社会科学学部は、
共通テスト(120点満点)【=1次試験】 + 学部独自試験(120点満点) 【=2次試験】の合計240点満点で評価される!
1. 【1次試験】共通テスト必須化&3科目型廃止
2025年から、共通テストが1次試験として導入。
今までの3科目型(外国語、国語、地歴公民or数学) は廃止。
共通テストは、英語(リーディング・リスニング)200点、国語200点、選択科目(地歴公民or数学or理科)の3科目を使用。
英語と国語は200点満点を、選択科目は100点満点を、それぞれ40点満点に圧縮して合計120点満点で評価。
選択科目の方が、共通テストの「1点の重み」は大きい。
2. 【2次試験】総合問題or数学
二次試験は、総合問題or数学を選択する(本記事は「総合問題」についての解説です)
前者を選択した場合、2次試験の点数は「英語(60点)+総合問題(60点)」、後者の場合「英語(60点)+数学(60点)」となる。
数学選択の場合、募集定員は100名程度を予定。
この記事では数学受験に関して細かく解説しませんが、国立との併願をする人や理系の方は入試改革初年度というのは大抵難易度が下がるものなので(傾向がつかめず不安かもしれませんがそれは周りの受験生も皆同じです)、チャレンジしてみることをおすすめします。
3. 特記事項;英語の重要度UP!
英語は、全体の配点のうち、共通テスト(200点から1/5に圧縮された)「40点」+学部独自試験「60点」で計100点/240点を占めることとなる。全体の4割以上を占め、最重要科目になる!
4. 新形式「総合問題」
早稲田政経の総合問題に近い形式を想定。
2023年4月に公開されたサンプル問題:https://www.waseda.jp/fsss/sss/assets/uploads/2023/04/2025sample.pdf
●入試改革から推測されること
現在私は、大学入学後、受験業界におり多数の「新傾向入試」を見てきました。大学入学共通テストや英語外部試験入試、都立高校入試や都立中学入試、早稲田政経の新入試など、直近だけでも数々の変更があり、改革前と改革後で受験者数や難易度がどのように変化したかをウォッチしています。「新傾向入試」は概して難易度が低くなる傾向にあります。特に第一志望にならないような学校や学部の場合、受験生が無理をしてチャレンジをせず志願者が減ることによって起こります。ただどのような問題が出るかわからないのはライバルたちも同じです。その中でできる対策をし、本番どのような問題が出ても対応できるようにしておく、そして今チャレンジすることで、1年後振り返った時にあの時チャレンジしておいてよかったと思うことができるかもしれません。
2次試験の英語は、早稲田政経の新入試導入時の英語や、共通テスト初年度の英語など、早稲田のこれまでの傾向や入試改革初年度は大きく傾向が変わらない(傾向を大きくいきなり変えると全体の難易度調整・得点調整(ばらつきが出なければいけない)・批判への対応が非常に難しい)ことを踏まえると、これまでの社学の英語から大きく変化しない蓋然性が高いです。
総合問題で論述をわざわざ入れていることや、早稲田大学の大学改革の方針、大学でも英語のライティングをさせる授業を増やしていることから考えると、英語試験で自由英作文を課す可能性があり余裕がある受験生は対策をしておくと良いです(私であれば対策をします)
●2025年~の新課程の影響について
2025 年度「一般選抜」(2025年2月実施)から、共通テストに新課程が導入されます。
ただし、2025年度に限っては、必須科目のうち1つの数学が「①数学Ⅰ,数学A ②旧数学Ⅰ・旧数学Aから1科目」、選択科目も旧課程のものを選択でき、得点調整も行われるため、皆さんは自分が選択する科目の対策に集中すればそれで良いと思います。共通テストのどの教科で何点取るか(併願校校別の)特典戦略については、有料部分で細かくご紹介しています。
●サンプル問題の概要
受験生は、2023年4月に公開されたサンプル問題を必ず見てください。https://www.waseda.jp/fsss/sss/assets/uploads/2023/04/2025sample.pdf
● 問題構成:全14ページ
・2~7ページ目: 大問Ⅰ
・問題文A: 社会的アイデンティティ理論と最小集団パラダイム実験に関する説明
・問題文B: エージェント・ベース・モデルと隔離モデルに関する説明
→ 問1~7: 選択式問題、問6: 記述式問題(30字以内)
・8~14ページ目: 大問 II
・問題文: 温室効果ガス排出量の公平な配分に関する論考
→ 問1~7: 選択式問題、問8: 記述式問題(200字以内)
● 問題の内容
<大問 I >
社会心理学の知見に基づいて、集団間関係や社会における分断と差別が生じるメカニズムについて考察させる問題です。
※問題文A:
社会的アイデンティティ理論に関する文章で、タジフェルとその仲間が「最小集団」パラダイムを工夫した実験について説明されています。被験者が内集団と外集団に対してどのように点数を配分するかについての研究結果が示されています。
※問題文B:
エージェント・ベース・モデル(ABM)に関する文章で、トーマス・シェリングが提唱した隔離モデルを中心に、人々の転居行動とその結果としての人種隔離の進展について説明されています。
<大問 II >
地球温暖化対策における公平性という観点から、温室効果ガス排出量の国際的な配分について、経済学的視点も交えながら論述させる問題です。
※図表:
問題文Bでは、人々の転居行動を示す図表が含まれており、初期状態、転居後、最終状態の変化が示されています。また、気候変動に関する問題では、各国のCO2排出量とGDPの関係、気候災害の規模と経済的豊かさの関係を示す散布図も含まれています。
※設問内容:
・実験結果やモデルに基づく解釈
・ABMと関連する現象の理解
・GHG排出量と経済的影響に関する分析
●サンプル問題の解答解説
こちらの方のブログをご覧ください→https://akshota0407.hatenablog.jp/entry/2023/05/11/105820
●いつから対策を始めたら良い?
社会科学部の総合問題タイプの過去問や練習問題予想問題を使った対策は直前期にやるものではありません。
他の学部の社会の過去問のように、全ての知識を暗記してからでないと解けない問題ではなく、地頭や思考力計算を用いた問題・自分の考えを論述する問題など、高校3年生の夏休み以降であれば解ける問題です。
直前期は共通テスト対策や早稲田の他学部、併願校の難しい問題へのアジャストに長い時間を使うことになります。高校3年生(浪人生)の夏休みから、1週間に1本など長い時間を割く必要はないので徐々に対策を進めていきましょう。
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