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⛪仲間の中に・ダルクにいたい ⛪


☀ ヒロ坊とのお別れ会(告別式)

鳥取ダルクの仲間「ヒロ坊」が2月5日召され、6日夕刻、教会で「お別れ会(告別式)」が行われました。

ダルクは「ドラッグ・アディクション・リカバリー・センター、薬物依存症回復センター」です。薬物やアルコールなどの依存症の仲間たちが回復のために共同生活をしている自助グループです。

☀ 回復途上のヒロ坊

ヒロ坊のダルクでの生活をトモ兄がまとめてくれました(故人略歴)。体が弱っていく中で仲間たちに支えられ回復への道を最後まで歩んでいたことが分かります。

☀ お母さん、お兄さんとの和解

お母さんとお兄さん夫婦が来られました。当初、告別式への参加や遺骨の引取りをためらっておられましたが、施設長のチー兄の説得で仲間たちと共にお別れ会に参加されました。

仲間たち全員が短くヒロ坊へのお別れの言葉、感謝を語りました。人生の最後の3年半をダルクの仲間たちの中で喜んで生き、魂の回復への意欲をもって歩んだヒロ坊の姿が浮かび上がりました。

会の最後にお母さんとお兄さんが明るく挨拶をされました。来られた時の姿とは一変して、清々しい表情でした。依存症の家族の苦しみ、悲しみがいっぱいだったお母さん。冷たい雨の中で、しっかりと息子の遺骨を抱いて、お兄さんの自動車に乗りこまれました。

【ヒロ坊の足跡】

鳥取ダルクに2020年9月28日入寮。

①よくミーティングで言っていた言葉「最後までダルクにいたい」

②仲間に言っていた言葉「仲間の中にいたい」 ③好きな食べ物(ハンバーグ、イカの塩辛、梅干し、値段の高い牛肉・ホルモン) ④好きなステップはステップ1 ⑤今回入院する時にヒロ坊に何か必要なものはありますか?と聞くとステップ6のフォーマット ⑦仲間に伝えたい事「色々サポートしてくれて、ありがとう」 ⑧好きな仕事 塗装 ⑨自慢「俺はステップ1でタバコを止めた。」

○ダルクが好きで仲間が好きで仲間は家族のような存在だと言ってました。回復に対するやる気はすごく、入院中もステップ4(人生の棚卸し)を書いていました。 何があっても気持ちだけはいつも前向きで早くダルクに戻りたいと言っていました。 持病の心不全があり、令和3年から入退院を繰り返すようになりました。

糖尿病も患い、人一倍食生活には気を付けていました。令和6年2月1日に息苦しさを訴え、急性肺炎で緊急入院。

令和6年2月5日午前2時30分に息を引き取りました。

 

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