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実践的なテクニック|ロジカルシンキングで磨く英語アタマ!

#ロジカルシンキング #英語アタマ

「聞き流しの英語で話せるようになるの?」

という質問をよく聞きますが、ハッキリ言って高い英語力を身につけることは非常に難しいといえます。

赤ちゃんをよく例にしていますが、赤ちゃんはただただ親の言葉を聞いているばかりなのではなく、親が常にそばにいて、たくさんの言葉を話しかけ、声で伝えるからこそ、 

「ママやパパは私にこんなことを言っているんだ」 

と理解し、親との温かいコミュニケーションを重ねることで語学力を磨くことができているのです。
なので、

英語も然り!

ロジカルシンキングで効率的かつ効果的に英語勉強を進めていけば、語彙力が高まり、言い回しをたくさん覚えることで、英語での 

コミュニケーション力=英会話力

も自然と上達していくと期待できますよね。

そこで、「ロジカルシンキング」とは、「論理的思考」として知られ、論理的に考えることによって、複雑な物事を分かりやすく整理し、理解することができます。

また、論理的に話すことができれば、意見や考えをまわりの人に分かりやすく、円滑に伝えることができるため、コミュニケーションの必須スキルとしても活用できます。

そのロジカルシンキングに特化した英語学習法を紹介します。

英語学習前に把握すること

まずは、努力しても「できること」と「できないこと」があることをしっかりと把握する必要があるということを知っていますか?

例えば、日本人の中にはネイティブの発音にこだわる人が多々いますが、わざわざネイティブの発音にこだわる必要はありません。

なぜなら、

人間の脳は本来、いかなる言語も母語にできる柔軟性を備えています。しかし、生後10カ月ごろから、“母語に必要のない機能”を失い、母語を集中的に吸収します。また、発音に関する回路は5歳くらいまでに出来上がってしまうという“臨界期仮説”が有力です。

田浦秀幸 立命館大学大学院言語教育情報研究科・研究科長

だからです。

つまり、一定の年齢を過ぎたら、ネイティブと同じレベルで発音を習得するのはそもそも不可能なことであると把握することが重要なのです。

ただ、その仮説が裏付けられつつあるのは、あくまでも発音に関してのみで、語彙や言い回しを学ぶ能力に限界はないとする説が有力なのです。

もし今から英語学習を始めるなら、ネイティブ発音にはこだわらず、「語彙」"Vocabulary" や「言い回し」"Phrase" をたくさん覚えるほうが効率かつ効果的であると証明されているのです。

補足:英語学習前把握

世界人口約73億人の中で、英語を話せる人は約25%の約18億人です。

そのうちネイティブはというと、約22%の約4億人、そして英語を第二外国語として話している非ネイティブは約78%の14億人なのです。

つまり、英語人口的には非ネイティブの方が圧倒的多数派であることは理解頂けたかと思います。

そのため、ネイティブ発音にこだわらずに、語彙や言い回しの英語学習を心掛け、英語を使いこなし、話せるようになれば世界中の4人に1人と自由にコミュニケーションが取れるようになるのです!

また、英語が「世界共通のコミュニケーションツール」といわれる所以なのです。

これって本当に凄いことだと思いませんか?

このことからもネイティブの発音にこだわるのではなく、語彙や言い回しを覚えて、いろんな国の人々とコミュニケーションを取る方がいかに効率かつ効果的な英語学習法であるのかを示してくれるとても良い事例なのです。

英語を楽に使いこなす仕組み

英語を楽に使いこなすようになるためには、最初から語彙を知っていれば、英会話の中や英文読解において知らない英単語が出てくると、これはどういう意味だろうと前後の文脈から推測しなければならず、脳がフル回転をします。
そうすると、脳が無駄な労力を使うことになってしまいます。

つまり、脳が疲弊してしまうのです。

なので、自然と口から英単語が出てくるなど、 

語彙力増加=脳を疲弊させない 

ということが、英語を学ぶ方法としては最大の武器であり、英語を楽に使いこなすための近道であるということです。 

簡単な例ですが、自然な英語アタマとは、
 
“What do you think about Donald Trump?”
「ドナルド・トランプをどう思いますか?」
 
と聞かれたとき、わざわざ日本語には訳しませんよね。反射的に

“I think he is arrogant, and his attitude is unbearable.”
「彼は傲慢で、彼の態度は我慢できないと思います。」

というフレーズが出てくるのが、自然な英語アタマというやつです。 

日本人はリスニングが苦手と言われる理由は、英語耳がない(語彙力不足という理由もあります)からと言われていますが、果たしてそうでしょうか?

実は英語には一部が省略や短縮されたり、隣り合う単語が繋がって発音されたり、全く違った音声変化というのがあります。

その場合、そもそも英単語通りの発音がされていなので、この音声変化を知らないと、予期しない音が聞こえた時にまた自分の脳を推測という労力を使ってしまい、同時に次に聞こえる音も聞き逃してはならないので、自分へのプレッシャーとなり、リスニングどころではなくなってしまうというのが実情です。 

英語の一部が省略や短縮されたり、隣り合う単語が繋がって発音されたり、全く違った音声変化という例がこんな感じです↓↓↓↓

・an∪apple アナッポー
・an∪orange アノーレンジ

・come∪in カミン
・kick∪it キッキッッ
・sit∪up スィタップ

・I hate∪it アイ ヘイリッッ

・pick∪it∪up ピッキッタップ

・Shall∪I move∪it? シャライ ムーヴィッ

しかし、この音声変化を覚えることで、なぜ聞こえないのかを理解し、自分でも発音してみることで、英語に対して慣れてくるのでストレスなくリスニング力を高めることができます。

補足:LとRの発音問題

残念ながら、日本語にはLとRの発音がありません。
それでも前後の文脈から判断することで、LとRを混同することはまずありませんし、発音のやり方を理解してトレーニングすることにより、いずれ聞き分けられるようになります。

英語上級者になればなるほど文法に時間を割かれることはなくなり、語彙や言い回しの一部は字面を読まなくても、サッと見ただけで瞬時に判断できる自然な英語アタマになっています。

仕組みとしては、英語アタマの中では日本語が働いていたとしても、速読の訓練や、英語アタマに近づけるために語彙力や言い回し力を増加させることで、日本語訳を意識しないレベルまで効率かつ効果的に速読できるようになるからです。 

それから、英語だけでなく全ての教科の学習において共通するのが、 

モチベーションの継続 

です。特に英語については、 

分かるから楽しい!だからもっと勉強したい! 

という好循環がモチベーションの継続につながるのです。

自分の現在の英語力を把握することが大切で、特に語彙力やフレーズ力の強化(増加)を基本にほんの少しだけ上のレベルを目指し続けるのが英語アタマへの近道であり、最も効率的かつ効果的な勉強法です。
初心者であれば中学校一年生の英語の教科書から始めるのが本当はベストです。

ロジカル・シンキングで英語力を伸ばすには

 ロジカル・シンキングでもなんでも、英語力を伸ばすためには、 

「何をどうすれば日本人がより効率かつ効果的に英語を学ぶことができるのか? 」

という、学習法に帰結します。そこで、ただ一つだけ言えることは、 

「この方法を実践すれば、誰でもできるようになる」 

なんてモノは残念ながら存在しません。 

だから、ロジカル・シンキングで英語アタマにするためには、まず、

現在の自分の英語力がどのくらいのレベルなのかを把握し、どのスキル(読む・聞く・話す・書く)をどのくらいのレベルまで上げたいのかを明確にすること

がとても重要なのです。

補足:ロジカルシンキング学習法(実践編)

 英語力をロジカル・シンキングで効率かつ効果的な勉強法は「読む力」と「聞く力」から英語力を伸ばすことがとても重要です。

もちろん、単語と文法も英語の基盤となるのでとても重要です。 

英語と日本語では文の構造や発音がまるで異なっていることを理解することが大切です。
そこで、例えば、 

・英語:I study English. (S + V + O)
・日本語:私は英語を勉強します。(S + O + V)

認知能力が発達した私たちは上記英文や日本文を読みながら、聞くことで理解することができます。

そこで、その認知能力を利用することで、「読む」と「聞く」はともにインプットの作業であり、ほぼ同時に伸ばすことが可能なのです。

例えば、 

・「シャドーイング」= 音声を聞いた後、即座に復唱すること
・「ディクテーション」= 読み上げられた文章や単語を書き取ること 

などのトレーニングが有効です。これらトレーニングを効率良く行うには、 

Read Aloud(音読) 

がとても有効です。

「話す力」については、フレーズ(言い回し)を覚えたり、オンライン英会話などを利用すると、英会話・コミュニケーションが取りやすくなります。

無論、英語講師や英語の先生とのコミュニケーションは重要ですが、先生の推測力で会話が成立しても上達には程遠くなってしまうので、基礎力が不足していると感じているならば、優秀な日本人の先生に教えてもらうのが、実は上達への近道なのです。 

「書く力」については、指摘を受けながら完成文を作り上げる「*プロセスライティング」が効果的です。
*プロセスライティング:1つの課題に対して添削と修正を繰り返しながら、英文の構成や文章表現を学ぶ方法

まとめ

英語を話せるようになりたいという人は多いですが、高い英語力を身につけるのは簡単ではありません。

そこで、ロジカルシンキングを使って効率的に英語を学習する方法を紹介します。

自分の英語力と目標を把握する

まず、自分の英語力がどのくらいのレベルなのかを把握する必要があります。

そして、どのスキル(読む・聞く・話す・書く)をどのくらいのレベルまで上げたいのかを明確にしましょう。

効率的な学習法

英語力をロジカルシンキングで効率的に伸ばすためには、「読む力」と「聞く力」から伸ばすことが重要です。

読む力

  • シャドーイング: 音声を聞いた後、即座に復唱すること

  • ディクテーション: 読み上げられた文章や単語を書き取ること

  • Read Aloud: 音読すること

聞く力

  • シャドーイング

  • ディクテーション

  • 英語のニュースや映画を見る

話す力

  • フレーズを覚える

  • 英語の先生と話す

  • オンライン英会話

書く力

  • プロセスライティング: 1つの課題に対して添削と修正を繰り返しながら、英文の構成や文章表現を学ぶ方法

その他

  • モチベーションを維持する

  • 楽しみながら学習する

ロジカルシンキングを使って英語を学習することで、効率的に英語力を伸ばすことができます。

補足

英語学習は焦らずに継続することが大切なので、楽しみながらできる、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。

この学習法を参考に、自分に合った方法を見つけることで、英語力を伸ばすことができるでしょう。

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