Netflixオリジナルアニメ『ボージャックホースマン』について。

人生について考える作品には数々出会ってきたがまさかシットコムで考えさせられるとは思ってはいなかった。
ボージャックホースマン」はデフォルメされた動物と人間が共存している世界で話が展開される。

主人公「ボージャック」は1990年代にフルハウス風ドラマに出演して大成功したコメディー俳優。
だが、表舞台から退き現在はハリウッドの一等地に建てた自宅で自堕落な生活を送っていた。所属事務所からは仕事を引っ張って来れないお荷物として扱われ、表舞台に再び返り咲くために、自伝を執筆を書き始めるのだが全く作業が進まない、なのでゴーストライターに雇うことになった。
自伝のヒットで晴れて表舞台に返り咲き、今までとは違い前向きに生きて行くことを決意するのだが、ここからさまざまなドラマが転載される。(ここまでが第二シーズン)

シニカルなブラックジョークを絡めながらテンポ良く進むが幼少期のトラウマ、酒やドラッグへの依存、フェミニズム、LGBT、不妊治療、DV、など重いテーマを扱っており時折心を抉られる様な展開がある。

人は変わることは容易ではない。 

主人公ボージャックは誰からみてもダメ男である、自分のこれまでの行動を改悟しても結果、空回りしてどんどんと落ちてゆきます、這い出そうともがくほど沈み込む流砂の様に脱出するのは容易ではありません、底かと思っていても人生には更に底があるのです。

プロメテウスが「決して開けてはいけない」と言ったパンドラの箱の『底』には希望が残っていました。(ギリシャ神話より出典)
一番底でボージャックがたどり着く希望とは、、

物語は1話毎のオムニバス形式でゆっくりと話が進んでゆきます。1話ずつの完成度が非常に高いので何回も見返して楽しめます(全70話)
アニメーションとしても素晴らしい作品なのでぜみてください。
それではまた、



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