見出し画像

メルカリは社会勉強

中3の娘は、昨年ごろからコスメに興味を持ち始め、ドラッグストアやアットコスメなどで、ちょこちょこ購入しています。普段、外に出かけること自体あまりないし、化粧っけもまったくないので、なんのためにこんなにコレクションしてるんだろう??と半ばあきれていましたが、自分のお小遣いを使ってるし、無印良品などで買った収納ケースにキレイに並べるだけで楽しい気持ちもわからなくはないし、ともかく私がとやかく言うことでもないので静観していました。

そしてしばらく前からメルカリで売りたいなとひとりごとのように言い始めて数か月後、娘は、本当にメルカリで使わなそうなコスメを売ることにしました。

アカウントは私がもともと持っていたものを使って、他の売られている商品の値段をチェックしたり、いい感じの写真が撮れるように背景に置く布をわざわざIKEAまで電車で行って買ってきたり、ものすごい気合の入れよう。

私自身がメルカリで売ったのは随分昔なのでやり方も大分変っていたのですが、自分でネットでやり方を調べ、売れる前からすぐに発送できるようにラッピング用の透明の袋や、プチプチ、ちょうどいい大きさの封筒を買ったり。

コメントが入ればそのコメントの返信にも最新の注意を払い、と、はたから見ると痛々しいほどの頑張りよう。

そのかいあって、実際初めて売った商品は、3日後には取引が成立したのですが、ちょうど連休中だったせいもあってか、運悪く発送のトラブルが起こり、一回家に戻ってきて再度発送したり、届くのに2~3週間かかってやきもきさせられました。それでも、最終的には無事売れて、娘は相当な達成感を得たようです。

一品目の取引後しばらくは手を付けていなかったのですが、今週また販売を始め、今回は高く売れるより、早く売りたいと、安い値段をつけて、次々と3品売っていました。色々と知恵をつけて、タイムセールしてみたり、値引きに応じたり。

私のアカウントなので、私が自宅にいない時はスマホでチェックできないので、パソコンでも使えるようにも、自分でもやっていました。ネットリテラシーも高く、本当に感心します。

郵送トラブルを経て、郵便の仕組みにも大分詳しくなっていました。

そんなこんなで、娘にとっては売上金額以上に、中々の社会経験ができたように思います。

値付けは、経営の根本ですし、メルカリやネット情報でマーケティング的なことをして、なるべく売れるように映える写真を取ったり、発送する際にはメッセージカードを入れたり、小さな事業経験ができているように思い、娘にも伝えてみたところ、「社会とつながれるのもいい。就職する前に、メルカリで販売を色々すると、社会経験になると思う」と満足げに答えていました。

私自身はメルカリで一回購入者からクレームが入ってもうこりごりとそうそうに退散したことがあり、続ける限りはそういうネガティブな経験もあるかもしれませんが、それもまた社会経験になるだろうと思っています。

アメリカでは、子どもがレモネードを販売して、小遣いを稼ぐとともに、ビジネスの基礎を学ぶという話を聞いたことがあります。

レモネードスタンド - Wikipedia

実際に体験してみるほどの社会勉強はないなーと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?