もし、ミルクボーイが藤井五冠で、漫才をしたら

内海「どーもー。ありがとうございますー。ねー。今、客席のほうから将棋の駒の歩をいただきましたけれどもね。ありがとうございます。こんなん、なんぼあってもええですからね。」         駒場「一歩千金言いますからね。突然なんやけどね。おかんが自分の好きな将棋の棋士を忘れたらしいねんな。」               内海「何それ。じゃあね、一緒に考えてあげるからどんな特徴のある棋士か教えてくれる?」          駒場「何でもな。通算勝率がいまだに八割を超えていてタイトル持ってる棋士らしいねんな。」         内海「それは、藤井五冠やないか。その特徴は完全に藤井五冠よ。すぐ分かったわー。」               駒場「俺も、そう思ってねんけどな、おかんが言うにはその棋士は奨励会抜けるのに苦労したらしいねんな。」   内海「ほな、藤井五冠とちがうかー。中学生で棋士になったのに苦労したなんて言ったら他の棋士に喧嘩売ってるようなもんやもんね。もうちょい、何か言ってなかった?」              駒場「終盤力が桁違いで、AI超えの手指すときあるらしいねん。」      内海「藤井五冠やないか。終盤力、とにかく桁違いすぎんのよ。読みの精度が、えげつなくて感想戦で渡辺名人すらついていけないことあったんやから。藤井五冠や。それは。」        駒場「いや、わからへんねん。おかんが言うには、その棋士はバリバリの振り飛車党やっていうねん。」       内海「ほな、藤井五冠とちゃうやないかい。藤井五冠は、居飛車しか指さへんねんから。それは、藤井五冠ちゃうわ。もうちょい何か言ってなかった?」     駒場「その棋士がデビューしたてのころ、一時期、師匠のほうがテレビ出てたらしいねんね。」         内海「藤井五冠やないか。師匠の杉本八段が藤井五冠の昼食メニュー予想するだけのために、出てたこともあるくらいテレビ出てたんやから。藤井五冠で決まりや。」            駒場「わからへんねん。おかんが言うには、本人は一切テレビには出ないらしいねん。」             内海「ほな、藤井五冠とちゃうやないかい。お茶のCMに出てABEMAトーナメントにも出てくれてるんやから。藤井五冠ちゃうがな。何か、もうちょい言ってなかった?」           駒場「おかんが言うには、こんな若い子がこんなに勝つなんて凄いーって最初は思ってたけど、最近は強すぎて引くらしいねん。」          内海「藤井五冠やないか。番勝負で、豊島九段、渡辺名人が一つ勝つだけでも精一杯なんやから、もう引くレベルの強さなのよ。藤井五冠や。それは。」 駒場「わからへんねん。おかんが言うには、順位戦に関しては、なかなか昇級できないらしいねん。」         内海「ほな、藤井五冠とちゃうやなかい。順調に昇級して、すでにA級棋士なんやから。もうちょい教えてくれる?」         駒場「自分も、もし棋士でその相手と対局したとして、終盤でその棋士が飛車を切って寄せにきたら、その時点で投了しようかなと思うって言うてたわ。」                 内海「藤井五冠やないか。もう決まりや。それは藤井五冠で、決まり。」  駒場「でもな、おかんが言うには、藤井五冠…ではないらしいねん。」     内海「ほな、藤井五冠とちゃうやないかい。おかんが藤井五冠ではないというてたんなら、藤井五冠とはちゃうやろ!」                駒場「でな、おとんが言うには」     内海「おー。おとんが言うには?」   駒場「ひふみんちゃうかーって」    内海「絶対、ちゃうわ!もうええわ、」

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