オカルト麻雀対戦記vol7 五反田next 櫛引祐二“プチ”ゼンツMODE対局編 ~一部ヒヨリあり~

2022年11月30日、今日も麻雀を打ちに、五反田のnextさんへ。(Mリーグルール、時間打ち切り有り)
神様の確率、神様の偶発への、挑戦。

今日のゲストは何と言っても、そう、レディベルセルク、高宮まりプロ。
同卓出来るかなあ、、、。今まで、連盟巣鴨道場、高田馬場のMリーグスタジアム、何回かゲストの時に行ってるけど、同卓したことないんだよな。高宮さんの、俺を回避し続ける、鉄壁の守備力。笑 なんか今までのとこは抽選当たる気がしない。笑 でも今回も、凄い込んで、抽選当たりにくいだろうなあ。瀬戸熊さんゲストの時も、五反田next、凄かったからなあ~。結局その時も瀬戸熊さんに当たれず。今回も、同じくらい人数入るだろうなあ。

高宮プロとの同卓スタート時間は、16時の回から。毎回、恨みっこ無しの、トランプ引いての、純粋な抽選。高宮プロも毎回どこの卓に行くか最後のトランプをめくるまで分からない。ずっと人が一人揃わないでポツンと空いている席があれば、そこがゲストの席になるのだ。当たり。

僕は、人が込んで参加出来ない可能性を払拭するべく、高宮プロ参加の1時間前の、15時の回の半荘から打つことにして、間に合わせてお店に来た。だから今日は19時まで、4回打つ(いつも2半荘くらいなのに。笑)。4回中の3回で、、どこかで、、高宮さんと当たれれば、、。


なので今日はいつもより多い、4半荘になるので、各半荘のハイライトを、ダイジェストに綴ってまとめて載せることとしますので、各半荘の細かい部分の“流れ”、というところでは、幾分、今までよりうまく汲めないことがあるかもしれません。ご了承ください。
僕も、なんとか手探りで、うまく出来たら、うまくやってみます。笑



1半荘目 オーラス 西家 ドラ中
僕、26000点台の3着目。

オーラスを迎えて3着目だが、トップ目上家の34000点台、2着目が対面の親、32000点台と、割と拮抗。
そして何より、持ち点がどうこうより、この半荘の雰囲気、僕はめちゃくちゃ良かった。
変な失敗なく、変な失点なく、じりじり堪えて、行くところは行って、場のアヤにリンクし続けようと、良い感じにここまで藻掻けて来ていた。あとはスピードと、決めの1牌。
そしてオーラス、中盤、この手牌。

  11234568s白中中七八萬

5ソウは赤牌です。

南4局、ここまでの流れを鑑みると、確実に確実に、支配筋は147だった。そして、ソウズの色がやや強め。だがドラの中を鳴けたあとのことを考えると、期待は薄くても、なかなか、良形のマンズの69受けを、払えずにいた。そうした最中、8巡目、9巡目と、上家が続けて、7ソウを落としてきた。僕の体が2枚目に反応した。

「チーっ、」

っていうかこれ、ホンイツまで間に合うか?

中が鳴けなくても、いや、鳴けない前提で、ホンイツの、なるべく好形を構築していかなければならない。
僕の手牌は、好転した。7ソウをチーの後、イーソーも上家からポン出来て、6ソウも引いて、この形の聴牌にたどり着く。

  中中23456  111ポン 678チー

するとすぐさまトップ目の上家からリーチ。そして対面の親からも、リーチの宣言。そのリーチ宣言牌、河に横にされながら切られた牌が、4ソウ!!

「ロン!」

僕のあがり。ホンイツ、赤、ドラドラ。満貫の出あがり。供託や本場も付いて、10300点の収入。僕の2着順まくりの、逆転トップ。
37200点持ち。



2半荘目

高宮さんとの同卓は叶わなかった。まだ時間が浅いせいか、高宮さんの鬼の人気ぶりを考えたら、あり得ない6卓開催で、比較的同卓チャンスの確率は高かったのに、、残念。

残念は残念だが、あれ、俺、なんだかイケる気がする。今日、俺、ひょっとして、麻雀はイケる日か? 麻雀打ちに、半年から1年の間に、1度訪れる、あの日。何をやっても、勝っちゃう日。勝てちゃう日。まあ、もう、俺クラス(オカルト)、何をやっても勝っちゃう日じゃなくて、何で勝てるか見えているから、勝っちゃう日、なんだけどな、、、。
(負けてまえ)

東場  親番 ドラ七萬

親番来るまでに、もうだいぶ加点済み。
局の終盤、この形。

 567s③④④④⑤⑥⑦ピン五六七萬

五萬は赤牌です。

タンピン赤ドラ、ピンズの多面張。
これ、ここになるまでに、3ソウ雀頭のカン6ソウ、567三色固定の③ピン払った形でも、あがっていた。それでも、この半荘のピンズの強さ、あとたぶん、他家3人誰かのあがり逃し、それも加味して、テンパイ即リーチ。
下家の、テンパイ維持かな? 使えなかったであろう⑧ピンを捉えて、裏ドラ乗らず、親の満貫の加点。

続く、1本場、

 白白②②②③④④⑤⑤789

⑤ピンの1枚は赤牌です。

ピンズに染めようかなと思ったけど、これまた終盤までもつれ、69ソウの景色が良すぎて、白も場に出ずに、面前でテンパイ。9ソウを引き入れ、①ピンを切って、即リーチ。
リーチ後に下家が白のトイツ落とし。上家が鳴きを入れて、明らかなテンパイ打牌で⑥ピンが押し出され、僕のあがり。
リーチ、赤、裏ドラ⑥ピン1枚乗って、7700は8000点の加点。

みなさん、この半荘、ピンズですよ!!



南場、西家、ドラ白の場面。

 ①③⑥⑦⑧88四五六  西西西ポン

早々に西のみ1000点のテンパイ。対面の親からリーチが来る。構わず押していく。点棒の壁、プラス、この、これは、この局面は、打ち込んでも良いかな? という感覚。24000点払いまでなら、Welcomeかなという感覚。

正直、勝った後の喜びよりも、こういう状況のこういう感覚になれる事こそ、自分が麻雀を打っている、最大の理由、最大の喜びかもしれない・・・。

意地でも、前局のあがり牌の、この、②ピン待ちで決めてやる。

       
       嵌②ピン・・


  赤5ソウ、⑥ピン、7ソウ、六萬、
通ってないところを、淡々と切っていく。

そして、②ピンツモ!! 300、500!


65700点持ちのトップ!



3半荘目

また高宮プロとの同卓は叶わなかった。

そのかわり、、、あれ!? 田中さん!? 
あれっ、今日はキャップを被っていて、気付かなかった。キャップ姿、初めて見た。
(仮名。アマチュアの方。正式な名前を把握出来たらまたお知らせします。確か田中さんって言っていたような気が、、)

僕が気が合う、数少ない男性の知り合い、田中さんと同卓できることに。お互い、スケベ心を出して、やはり来ていらしたんだ! 笑

たぶん、お互い、はぐれ者・・。
田中さんは、打っている最中、ブツブツ一人言を言ったり、あまり刺激がない展開が続いたりすると、ため息をついたりする人。最初一緒に打った時は、あれ、この人、と思ったんだけど、毎回同じ空間にいると、1回は必ず同卓する運命になるので、そのうち会話を交わすようになり、お互い認め合い、大好きになった打ち手の人。対戦成績は僕の圧敗。勝ったことが、ない。もう、決して忖度なんか無く、僕が完全に負けを認めている、ごくごく、ごくごく、稀な打ち手。ついこの間まで、ピン麻雀や、東風の麻雀が主戦場だった人。場代だけで可愛いプロと打てるならと、最近からノーレート競技フリーに通いだした人。田中さんの口癖は、「麻雀は押し得」。
本当に、良い手が入った時だけじゃなく、常に押している感じ。田中さんはだいたいオリない人だと思う。そして確かに田中さんは、普段から危なかっしいところばかり切っていても、不思議と、全然、当たらないのだ。笑

東2局、僕の親番、ドラは②ピン
田中さんは僕の下家、南家。

少し経って、僕の手牌、、

    ②③⑤⑦34556678發發

⑤ピンは赤牌です。
5ソウの1枚は赤牌です。

1枚切らなければならない。イーシャンテンはイーシャンテン。イーシャンテンはイーシャンテンなんだけど、この局の支配筋は、きっと、いや確実に、258。258から上に流れていく、展開。それは見えている。見えているからこそ、この僕の手牌、ソウズの258に取るしか、現状、アヤに沿うのは難しいのだ。どこもかしこも、258以外の受け入れ、、。極めつけはドラターツ部分の受け入れの①④ピンが、場にすでに4枚見え。かといって②⑤ピンのノベタン待ちの未来も、完全には消したくない。

みなさんは、どうしますか?

久しぶりに、長考らしい長考をしてしまった。僕の体が動き、切り出していったのは、なんと、、發!!

天啓の、發、対子外し!!!  
まさかの、イーシャンテン、崩し!!!


次巡、僕が持って来た牌は、、、發!!!!
      “バカ! 笑 ・・ここだっ!!”

体が動く。先ほどの長考がまるで嘘かのような、櫛引祐二、ドラの②ピン即切り! これ以上他人さまの時間を奪えない。前巡に切った發を、手のうちに残す!
すぐ南家の田中さんから、發が切られる。

「ポンッ!!」

「ぶぁっフワッぁづ!!! ゴホッ! ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、、」

田中さんが、飲んでいたドリンクジュースを一斉に噴き出す! 笑笑

自分で切っていた發をポンして③ピン切り、すぐさま2ソウを持ってきて6ソウ切り、完成この形のテンパイ!

   
    ー ⑤⑦23455678 發發發ポン ー


發、赤、赤の、5800点のテンパイ。

櫛引祐二、異端のテンパイ。奇才、炸裂。
オカルトキチガイ、ここに極まれり。オカルトの、なれの果て。
麻雀キチガイ。真人間、キチガイ。

どうしても、、、
147受けに取るアヤじゃない!!!

「やってくれたな、、、。今のは、今のは、面白かったですよ」
田中さんが、水滴を拭き取りながら呟く。

「くっ・・・く、本当にすみません! 失礼しました」 笑


ほどなくすぐに、対面の方から⑥ピンがこぼれて、僕のあがり。

僕のあがり形を見つめる田中さん。

何を言うでもなく、そっと優しく微笑んでいらした。


東ラス 西家 ドラ9ソウ

 1234999七七八八九九

前局が④⑦ピンの良い感じのあがりが出ていたので、3ソウを切って、25ソウの平和受けにせず、同筋の14ソウのノベタンに構える。すぐに、断トツのトップ目の上家から、1ソウが飛び出し、僕のあがり。8000点の加点。


オーラス ドラ七萬

僕は2着目、トップ目の上家とは結構離れてしまっている。

 五六七七八⑥⑦⑦⑧⑨5699

5ソウは赤牌です。

ド終盤、最終局の合図が告げられる。ラス目の親からリーチが入る。⑦ピンを持って来てこの形。マンズが、六九萬がたくさん切られている。マンズは、ほぼ安パイ。だが、親のチートイドラ単騎を警戒して、安パイの9ソウ落としに手をかけてしまう。

まさかの、この状況、、567の三色ツモで、バイマンツモ、あったか、、でも、ちょっとな、、
次の僕のツモは、、まさかの、赤⑤ピン!!
そしてすぐ次に、、7ソウ!!

結果的に、いや、あがり逃しをした。マンズの八萬七萬を落としていけたら、大逆転のバイマンツモがあった。親の待ちは、マンズは全然関係なかった。マンズは、八萬も現物だったのに。七萬に、ヒヨってしまった。

神様に、聞かれているようだった。
あなたは、ラスになりたくないのですか?
あなたは、トップになりたいのですか?
どちらなのですか? と。

クソっ!!! ちょっと巡目が深すぎて、先手が取れなくて、一瞬、逡巡してしまった!オリてしまった!

まあでもこれは、引きずらない。もう1半荘ある。しっかり考えて準備して、反応できなかった自分が悪い。甘い。弱い。次だ、次!

3半荘目
2着終了、30200点持ち。


うん、今日の良い感じの出来だったら、まだもう1戦あるけど、4連勝まであったかもしれないな。もったいない事をしたかな、、。
ふふふっ。



4半荘目、


最後も高宮プロとの同卓は叶わなかった。まだ、巡り合わせる時期じゃないということだろう。もっと成長して、相まみえる。




4半荘目の最初の局、運命の1局となった。




運命は、突然おとずれる。




       運命の1局。


東1局 0本場 北家スタート ドラ4ソウ

配牌、、、

      東南北北發中②③⑦⑨二78

みなさんは、この手牌、どうしますか?
何を感じますか?
どんな未来を想定して、戦いますか?

手なり? ホンイツ? チャンタ? 
役牌のみ? 最初から、受け気味?


配牌から読み取るアヤ、支配筋は、147だろうか? ①④ピン受けがキレイにある。ピンズかマンズの、147のあがりになるだろう。

「それだったら、ソウズの69だって両面でキレイな形があるじゃないか。369がアヤになっている可能性だって、充分あるだろう?」

確かにその通り。僕もほんのり思いました。でもこの手牌だと、もう一押し足りない。全体的な手牌の強さが、まだちょっと、足りない。369には、達していないと感じます。

敢えて頭を垂れて低くして、そこから組み立てていく感覚。どうやらこの手牌だと、それがしっくり来る形だと、今、僕は感じています。ゆえにこの場は、147であると、、。
そしてそれが正解ならば、上(258)に変化していく、オーソドックスな半荘になることでしょう。これは、間違いなく。

支配筋にリンクしていき、形の弱さを逆算的に考えると、まず、この手、あがるには確実に鳴いていかなければならない。


どうですか? 守備派の方は、怖いですか?


風牌の北を1鳴きして、ツモ筋が変わって、誰かの急所ばかりを埋めさせることになり、支配筋から色の強さからいきなりなにもかもその人に全部持っていかれてしまうような場面は、僕だって、何度も何度も何度も経験済みです。笑 ボコボコに、やられますよね?

しかし、、、
僕が、櫛引祐二が、今、この卓に座ってどう感じてどう動くかは、、、、、、、

7ソウ8ソウは2巡目あたりから払っていくことになる。ホンイツを目指すからとかじゃ全くなくて。オカルトには、ホンイツを目指さないのに両面を落としていく、れっきとしたロジックがあるんです。もはや大きく矛盾することになるかもしれないが、面子が出来る出来ないじゃなく、この場は僕(オカルト)は両面(7ソウ8ソウ)を払う。

ただ偏りを捉えることを信じ抜いているだけなんです。



イーソーを持ってくる。第1打は、2枚枯れた東から。北、1枚目スルー。中が重なる。7ソウ切り。イーソーが重なる。8ソウ切り。中が出る。ポン、二萬切り。北が出る、ポン、南切り。イーソーが暗刻になる。役牌2枚鳴けて、支配筋の変化(258へ)を察知、①④ピン受けの②ピンを払う。南ツモ切り、被るミス。カン⑧ピンを引き入れる。③ピンを払う。


 ー  111發⑦⑧⑨ 北北北ポン  ー
             中中中ポン


發の他者からの出あがりとかじゃなくて、最初の支配筋、147を信じ抜いていれば、より低い位置の字牌の、南を敢えて残す手はあった。
南を対子にして、自らのツモでカン⑧ピンで最速にあがれる打ち手、、、




          


         one








           one、、、







俺の麻雀の旅は、その、たった一人に出会う旅。


願わくば、俺自身が、
その、最初の一人になる、、、


数巡後、かなりの目まぐるしい僕の変化や状態を感じつつも、仕方ない、といった感じで、下家の男の子から發がこぼれる。
(ちなみに、南も發も、僕の打牌選択時点で、どちらも1枚切れの状況でした。)

ロン。

僕のあがり。北、中、チャンタ。5200点の収入。


僕のあがり形を見て、不思議そうにのぞき込む若者3人の顔、雰囲気が、印象的だった。


何をどうやればそれにたどり着くのかな? と。

69ソウや①④ピンにしっかり受けられる段階はなかったのかな? と。

(あがり逃し、南を対子にしての自分の⑧ピンのツモ以外、無し。)


まがりなりにも、自分で言うのもいい加減憚られるが、あの手をあの形で仕上げた僕に、この地球上に敵になる相手はいなかった。
(この半荘に関しては。笑)


東場、僕の親、 

  北北34566四五六七八九

五萬は赤牌です。

迷わずリーチ。この局目指していた最終形。ソウズの変化の牌が比較的パラパラ切られている。ピンズのホンイツ気配の上家が、鳴いたあとに1枚切れの北を切って僕のあがり。
リーチ、赤、裏ドラ1
7700点の収入。


続いて続いて、僕の親2本場、ドラ③ピン

 ④⑤⑤⑥⑦33三四五六七八

⑤ピンの1枚は赤牌です。

局のド終盤、みんな無理に高い手を狙ったのかな、、、。あがっちゃうよ、これ、また。
テンパイ気配の対面から、ハイテイ巡目にドラの③ピンが切られて僕のあがり。
本場入れて、12600点の収入。


南2局 西家 ドラ8ソウ

 ②③③④④⑤⑥⑦⑧5688

またまた局のド終盤! 徐々に徐々にタンヤオまでついてこの形。何故に誰からも何のアクションも起きない? ハイテイ2~3巡前に、7ソウをツモって僕のあがり。タンピンツモ、ドラドラ。2000、4000の収入。

ほぼ、パーフェクトゲーム!
54600点持ちのトップ!!





半荘が終わった時、もうすでに田中さんの姿は雀荘から無かった。田中さんの卓はだいぶ早く半荘が終わっていて、途中まで、俺のことを待っていてくれているような雰囲気があったから、、、。
お話したかったな。帰りに一緒に、ラーメンでも食いたかったな、、。



今日の成績です。

1着 +57.2ポイント
1着 +85.7ポイント
2着 +10.2ポイント
1着 +74.6ポイント

合計=+227.7ポイント、となりました。


それでは、本日の教訓です。


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