雨宮まみにハマる
最近、雨宮まみにハマっている。
彼女の肩書はAVライター。40歳になる前に亡くなってしまった。
私が知ってる本は主にエッセイだ。
これがまずぶったまげた。
この人のエッセイは自分の中にある陰と陽の間をさまよって、心が引き裂かれる苦悩が手に取るようにわかり、ぐいぐい引き込まれる。
太宰治なんてものじゃない。もっと複雑でリアル、そして信じられないくらい正直。
ありあまる欲望、それを押しつぶせない苦悩、自己嫌悪、そんなドロドロしたものから自由になりたい、という強い意志。昼間楽しく過ごしていても、夜になると襲ってくる”死”との葛藤
本人は自分が凡庸だと言ってるけれど、こんなに心の奥底のドロドロした感情を、きれいごとじゃなく、盛ってるわけじゃなく、愚痴でもなく、言葉を尽くして表現できる人は天才じゃないかと思う。
決して自分を美化しないのだ。苦悩しているふりをして、実はナルシストじゃないの?と思われることを全力で拒否している。否応なく、彼女の文章はどんどん彼女の心の奥底まで連れて行く。もっと評価されていいし、もっと大勢の人に読まれていいと思う。
なにしろ、彼女の代表作「女子をこじらせて」だけががほとんどの図書館に置いてないのはなんでだろう?流行語大賞にノミネートまでされたのに!
女性しかわからない苦悩だから?あまりに赤裸々で、女性がエロについてオープンに語る文化はタブー化したいから?
女性器を切り取るどこかの国と同じではないか。
私達はもっと性について語る必要がある。それが性被害やジェンダーに繋がるんじゃないかと思う今日この頃である
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