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ドッグトレーナーになるまで④

白い仔犬がやってきた♪


ある日学校から帰ると、お客さんをお迎えする準備をしていた母。
客間に私達も呼ばれお客さんを待っていると、母の友達と一緒にやって来たのは、白い犬!
なんと!
マルチーズの仔犬!!

パピー時代のエル君(めちゃキュート♡)

うっほほ~い!!

待ちに待った犬が我が家に!
犬と生活が出来る!!と、めちゃくちゃ感動したのを覚えています。

だけどもっと衝撃的だったのは連れて来たその日、お行儀良く正座で座る妹の足にオシッコを引っかけたその子犬。
連れて来た初日から、この大物っぷり。

その名も『 エル 』と名付けられた態度も名前も『 L 』な私の初めての愛犬は、私がドッグトレーナーになるまで一緒に成長していくのです。
・・・となんだか素敵に書きましたが。

無知な飼い主だった。

しつけ方法も何も全く分からない我々家族。
家の中ではどこにでも自由に行けるようフリーにして生活させ。
私が食べている物を欲しがるので喜んでおこぼれを与え。
小型犬だし白い犬だから散歩はシャンプー前のひと月に1回のみで。
何かで遊んでいる時に手を出せば、激しく唸って物を守り。
トイレの粗相の頻度はかなり多く・・・
と、典型的な困った行動をほぼ全てするようになった愛犬エル君。

そうなって初めて、家で飼う犬を躾しなきゃ!となり。
母が買ってきたしつけの本を参考に、態度がLサイズの小さな怪獣エル君のしつけを試みたのであります。

当時の本の方法で強烈に覚えているのが、
『トイレの粗相をしたら、犬の首根っこを押さえてその脇で丸めた新聞で床を叩いて叱りなさい』でした。

はい。あり得ません!
だけど、本に書いてある事を鵜呑みにした我々初心者家族は書かれていた事を素直に実践してしまったのでした。

どうなったかって?
粗相は治らなず続いたし、エル君は攻撃的になっていったし。

こうして私は、犬の習性行動に則っていない乱暴な方法では、イイコになるワケがない!という事を実体験で学んだのでした。
エル君には悪い事をしましたが。

つづく・・・

<この記事にからめてワンポイントアドバイス>

・初めての場所に連れて行ったら、いきなりフリーにしないようにしましょう。
まずは、トイレの場所に連れて行き、どこでトイレして欲しいかを伝えないとですね。

・本やネットの情報を鵜呑みにして行動に移す前に、それが犬や飼い主さんにとって 安全で犬の習性・行動に則って行う方法かをよ~く分析してから実践しましょう。

・乱暴なしつけ方法は、乱暴な犬にしてしまう可能性があります。

・トイレのしつけは、叱るのは逆効果。
 正しいトイレのしつけ方法は、個別レッスンでお伝えしております。
 この記事にピン!と来たらお気軽にお問い合わせくださいませ。


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