見出し画像

誕生日と王様ファービー

今日2023年3月20日28歳の誕生日を迎えました🎂

後輩芸人や同期の作家さんがLINEギフトなどを送って下さり嬉しい限りです😊

そして誕生日といえば、僕には忘れられない誕生日プレゼントがあります。

それは小学校1年生の誕生日に親に買ってもらった『王様ファービー』です(上の写真)

僕の家は姉弟も多くお金が無かったので欲しいものが中々買ってもらえなかった中、誕生日プレゼントで欲しかった王様ファービーを買って貰えた時は本当に嬉しかったのを覚えています。

毎日話しかけて、今思えば何が楽しいのか分からないけど本当に大切な宝物でした

そんなある日、姉弟4人で集まった時に小学6年生の長女からある相談をされます。

それは、『今、家計が苦しいらしい』という事。どうにか家にお金を入れれないか?という相談でした。

そして姉弟4人で話し合った結果が、自分の持っている物を親に内緒でリサイクルショップに売ってお金に変えて渡せば喜んでくれるのでは無いか!

という結論でした。

さっそく姉弟みんなで自分の宝物を持ち寄りました。その頃よくお母さんが部屋で泣いてるのを見ていたので姉弟みんな自分の宝物を売りに出すのになんの躊躇もありませんでした。

そこで僕が出したのが『王様ファービー』

みんなで持ち寄ったおもちゃ達一つ一つを「これは幾らで売れる!」なんて姉弟4人で話して全部売ったら1万円ぐらいになるかも!とウキウキで話しいざ親に内緒で地元のリサイクルショップへ

買取結果は

全部で150円でした、、

今思えば、おもちゃの買取り価格なんて安く、箱も無ければ使い古されているという事で安くて当然なのですが、

当時の僕達は愕然としてしまいました。

自分達の宝物が150円の価値しか無い事に。

おばさんの店員さんから6年生のお姉ちゃんが肩を震わせながら150円を受け取っている後ろ姿を未だに覚えています。

4人ともクタクタで店を出て、話し合って100円のジュースを買おうという事になり150円から100円玉をとって自動販売機に入れようとした瞬間お姉ちゃんの震える手から100円がこぼれ落ち深い側溝へ落ちてしまいました

その瞬間

4人とも泣き崩れました。

ギリギリの張力で耐えていたコップの水が一気に溢れかえった様に。

社会の厳しさを初めて知ったのはいつ?と聞かれたらぼくは間違いなくあの時だと言いきれます。

それほどに、悔しくて堪りませんでした。

それから家に帰り親にその事を話すと物凄く怒られました。

物凄く怒られて怒られて、姉弟は泣いて。
物凄く怒りながら怒りながら親も泣いてて。

というのが僕の忘れられない誕生日プレゼントの思い出です。

この事を思い出してしまったので王様ファービーが欲しくなりメルカリで調べた所プレミア値段がついて今や約2万円ほどになっていました。

今の僕では到底買えません。

芸人として売れたら買いたい物がまた一つ増えました。

頑張らなくては

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?