藤棚

小学校には立派な(おそらく)藤棚があった。それが貴重なものとも知らず。
校門を入ってすぐ、校舎の向かいに白い藤棚はあった。
久々に見た藤棚は、藤が高いところに咲いていたけど、記憶の中の小学校の藤棚は、藤が垂れ下がって背伸びしたら届きそうな感じだった。
中高生の時は、富士山がいつも見えていた。見守ってくれるような、見ると心が温かくなるような存在だった。それがどれだけ恵まれていたことか。
藤と富士をかけたわけではなく、たまたま。

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