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チャーチル博物館で警報が鳴った話@ロンドン

第二次大戦時のチャーチルの執務室を見学中、なんと、非常警報が鳴り、何度も、近くの非常口から避難してください、というアナウンスが流れたので、驚いてほかのお客様とともに館外に避難。まさか、空襲警報のサプライズアトラクションではあるまいな、ときつねにつままれた思いで、しばらく外で館員さんなどとともに待機していたら、館員さん同士が、これ昨日もあったんだけど、なんか、なおってないみたいだね~と。ぼやっと待っていてもつまらないな~とふと先をみると、ホースガードの姿が。これはみにいかねば、と近くまでいくと、あまりにも堂々たるおんまさんの後ろ姿に感嘆。月曜日ということもあるのだろうが、バッキンガム宮殿付近ではなく、このホースガードの出発場所のほうが、はるかに至近距離で見物できて、おんまさんの大きさと美しさが実感できる。おたけび?というか号令とともに、交替に颯爽と出発する一団をみとどけてから、博物館に戻ってみると、ちょうど、開館して、退出した人たちがあらためて並んでいるところであった。館内で見覚えのある巨漢のおにいさんもいらしたので、これで大丈夫と(目印にして失礼)。あらためてみていたら、10分くらい簡単な解説があって、あと数分で始まるからきいていきませんか?とボランティアの方に言われて、レクチャールームで拝聴。最後のほうに、この執務室はドイツ降伏の後も使われていて、8月15日に日本のエンペラーが降伏した翌日16日に出ることができたんですよ、と。日本政府が、ではなく、日本の天皇が、という表現に興味を覚え、当時の国王からチャーチルあての2通の手紙のうち1通が展示されているというので、どこですか?とあとから質問したら案内してくださったので、ついでに、王室とチャーチルの関係についても質問。日本の天皇とイギリス王室の違いなどについてつい私見を語ってしまうと、ボランティアの方は、僕はまだここにきて一年半だから、まだまだ勉強中なんだけど、といいながら、チャーチルと国王の当時の関係について、親切に話してくださいました。警報が鳴った時は驚いたけれど、あれがあったおかげでホースガードも至近距離でみることができて、空襲を避けながら仕事していた当時の政府関係者の方の緊張感も、ちょっとだけ?追体験できたような気分にもなり、結果オーライだったのでありました。

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