見出し画像

ばぁばの大島紬

今日、もう1人のばぁばのから、
急に電話がかかってきた。

大島紬の反物があるのだけどいらないか?
という用件だった。

反物を送られても、うちでは
反物から着物や他のものに加工する術もないかなぁーと、断った。

なんで大島紬なんて?と聞くと、
ばぁばの父親が、結婚する時に贈ってくれたものなので、さすがに処分することも出来ず、今日に至ったということでした。

反物から、何か小物を作ったりとか
簡単にできるのか?やってみようかな?と思いつつ、うちの箪笥を温めてしまいそうな気もする。

断った時の、ばぁば は「そうだよねー」と
言いながら、少し寂しそうでした。

年齢がいってから、子供や孫に、
自分がいいと思ったものを譲ろうとする
しかし、それが必ずしも、子や孫から
喜ばれるとは限らない。

譲る方、受け取る方も、
何万回も繰り返されるやりとりに、
各年齢ならではの、心の自然な動き習性があるように感じられる。

できれば、自分の些細な動作、行いが
誰かに望まれないものであってほしいと
それは随分勝手な独りよがりなのでしょう。

と、思う今日この頃、、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?