015 リボ払いって便利ですか？

１０年くらい前になるが、いつも使っているガソリンスタンドで、店員の方から声をかけられた。
「今、支払っている方法（クレカ払い）をリボ払い登録にすると５０００ポイントもらえます。支払い方は今までと変わりません。」
５０００ポイントと言えば買い物にして５０万円相当分になる（１００円１ポイント）。直ぐに登録した。

リボ払いが悪名高いことはそれ以前から重々知っていたし、クレカ業界にいた元銀行員からも「リボ払いは会社がすっごい儲かる。（つまり消費者は損する）」と聞いていたので、絶対に手を出してはいけないと分かってはいた。

でも、ガソリンスタンドの店員さんが「今までと変わらない。」という一言を信用して登録した。

そのクレカには「クイックペイ」という、キーホルダーみたいな端末が付属していて、その端末があればガソリンスタンドではもちろん、コンビニ、スーパー、公共交通機関でも使用することができた。（今では、iphoneで使える）。そのクレカの支払いはガソリンの購入とスーパーでの日用品購入ぐらいしか無かったが、日用品の購入はほぼ毎日だった。

毎月、クレカの支払い明細書が届くが、たいてい３万円強の支払いとなっていた。いや、たいていと言うより毎月３万円強の支払いだった。「ガソリンと日用品の購入って毎月３万円とちょっとで、それほど変動しないんだ。」と思い込んで数年が過ぎた。

ある日、同じようにクレカの請求書が届いた。その月も３万円とちょっとの請求書。前月は５万円以上はクイックペイで買い物をした記憶があったため、「おかしい。」と思い、明細書をよく見直した。すると、、、、
クレカ決済した金額の総計は５万円以上になっているにも関わらず、その合計額の記載が無く、請求額が３万数千円となっている。しかも、カラーの明細書の裏面に白黒で「リボ払い残額６０万円以上」もの記載があった。
リボ払い手数料は１５％。つまり、年額９万円もの手数料（利息）を数年間支払い続けていたことになる。
慌ててクレカ会社へ電話した。すると電話にでた無邪気な女性社員は
「支払い名人の件ですね！」
と言ってきた。
まさに、支払い名人だ。何も知らずに高額の手数料を支払っていた名人である。
直ぐに６０万円を支払ってクレカの契約も解除した。

心配になってうちの家族にも確認した。
被害は無かったが妻も知らない間に「リボ払い」登録されていた。

リボ払いは年利１５％です。
クレカ会社および代理店にはリボ払い登録のノルマがあり、積極的にリボ払い登録を勧めてきます。うちの妻の場合はおそらく勝手にリボ払い登録させられていました。私も、ガソリン代の支払いならリボ払いにならなかった（利用額３万円以下）のですけどね。

リボ払いは情弱者である庶民から金を巻き上げる悪徳商法です。

〇とにかく「リボ払い」はしない
〇毎月明細書はきちんと確認する

騙されないと思っていても、騙されるものです。
今も騙されているかも知れませんね。
少しでも賢くなって、いいお金の使い方をしたいものです。