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週7雲仙生活ー食料自給率というけれど

写真は雲仙市千々石町
「岳の棚田展望台」

食料自給率というけれど
食料自給率で何がわかるのでしょうか?

何となく
食料自給率が高いと
安心感がありますが
そのまま国産品の国内シェアでは
ないそうです

国内消費量を分母として
国内生産量を分子とした指数なので
食料自給率100%だからといっても
全部国産でまかなえている
わけではなく
輸出が多いと
100%を超える事になります

何かを多く輸出していると
その生産量だけで
自給率をグンと上げてしまいます

例えば、自給率100%以上のカナダは
輸入している食料も多く
日本も水産物や果物など
カナダへ輸出しています

食料自給率がそのまま食料不足の指数ではないのですね

分子となる生産量は
重量、熱量、金額で算出が出来ます
品目別の自給率ならば
重量がいいですが
たくさんの品目の合計だと
熱量や金額での算出が
指数として有効です

農水省のHPがわかりやすく色々教えてくれます
(紹介している号だけでなく
affという読み物はお勧めです)

食料自給率が下がった原因は
国産の食料が減ったこともありますが
私たちの消費する食料が
変わったことも影響しています

更に自給率を下げる要因は
家畜飼料の輸入
国産の家畜でも
輸入飼料の生産分は
除外しているそうです
輸入飼料がないと生産できない為です

雲仙市吾妻町 牧場の里あづま
放牧の牛🐃たち

しかし、種や苗、肥料などは
全く勘案されていないそうです
種はなんと90%が輸入
種苗メーカーが作っています

湿度の高い日本の気候では
病気が出やすく
さらに花粉などが混ざらないように
広い農地も必要な採種は
コスト面から
難しいという理由があるそうです

肥料もほとんど輸入に頼っています

本当ならば、家畜飼料と同じように
輸入品によって生産された農作物を
除外したほうが
いいのではないかと思います
かなり食料自給率は低くなるはずですが…

私は雲仙市に移住してから
自分でも少しだけ野菜を作ります
農家さんも自家用に色々野菜を作られていて
それをいただくこともあります
これはその食料自給率には関係していないのかなとも思います

私たちが身近な事で出来るのは
購買基準に「生産地」を意識することではないでしょうか
生鮮食品には産地を表示することが
義務付けられていますのでわかりやすいです
小さな取組ですが「地産地消」は
色々今の社会の課題解決に繋がりそうです

ついつい購買基準が「値段」になってしまいがちですが
直売所の多い雲仙市に住んでいるので
なるべく生鮮食品は直売所で買うようにしています

雲仙市協力隊のインスタグラムでは
私、田中が
雲仙市内の直売所を紹介していますので
よろしかったら覗いてみて下さい😊




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