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2024年7月17日(水)《GB》

《九州南部は梅雨が明けました。九州北部は今週末あたりに明けるらしいです。あと少しですなあ》
【岡田珈琲:澤口 恭平・財津 彩斗】
「あれ、あれ財津じゃ?」
 テーブルについて一息ついた澤口 恭平は、店内を見渡した時に、知っている人物を見つけて言葉を漏らした。ここは上通りにある『岡田珈琲』。現在15時を少し過ぎた時間であり、店内にはスイーツ目当ての若い女性や、買い物帰りらしいマダムが来店しており、店内は落ち着いた雰囲気である。本日午前中は迷宮探索を行った澤口であるが、探索終了後に部隊メンバーたちの予定を確認すると、それぞれ何か予定が入っているとのことだったので、そのまま解散することになった。お昼を一緒に食べたかった有村 藤花も何やら大事な用があるとのことで、そそくさと帰宅してしまう。そこで、午後から暇になった澤口は、買いたい本があったので本屋に行こうと思い、街に出てきたのである。いつものように『長崎書店』と『まるぶん』でじっくりと店内を物色し、数冊の本を購入する。そしてそのまま帰っても良かったが、なんとなくアイスコーヒーが飲みたくなり、『岡田珈琲』に入店したのである。
「財津と・・・誰だあれ?」
 やはり間違いなく窓際の席に座っているのは財津 彩斗のようであり、その反対側の席に自分たちより少し年上な雰囲気の美しい女性が座っている。
「あやしい、あやしすぎる」
 こう言葉を漏らしながら澤口はスマホでこの2人を写真に収める。そしてその写真をLineで有村に送ってみた。すると有村から“これなに?”と返事があったので、今の状況を説明する文章を送る。結果この後アイスコーヒーを飲み終えた澤口は先に店を出ることになり、財津に気づかれることもなく退散したのであった。

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