見出し画像

2024年4月27日(土)《GB》

《昔弱小店が乱立していた熊本で、つかさは1強だと勝手に思ってました。諸行無常、盛者必衰》
【新市街:前田 法重・本田 仁】
「あれ?」
「前田さんどうしました」
 新市街に入ってすぐ左側の何かを確認した前田 法重が言葉を発し、それを聞いて本田 仁が質問の声を上げた。ここは新市街。前田と本田は本日の夜、大学時代の先輩達との飲み会の予定があり、いつもの居酒屋『笑笑』を予約している。そこでそれまでは街でスロットを打とうと思い、新市街の『123』の整理券を受け取るために早めに街に移動したのである。夜は飲み会なのでバスで『サクラマチ』まで移動し、そこから新市街方面へと歩くことにした。新市街の入り口には左右にパチンコ屋があり、左側に『つかさ』、右側に『FACE570』が存在している。いや、存在していると思っていた。何気に左側を見た前田の目に入って来たのは今まで見慣れている犬のポスターではなく、今から行こうとしているパチンコ屋『123』のイメージキャラクターであるヒロミ郷さんが笑顔で写っているポスターなのだ。一瞬前田はヒロミ郷さんが『つかさ』のイメージキャラクターもやるようになったのかと思ったが、一緒に記載されている店名を見て納得の表情を浮かべる。そこには『123ライト』と記載されているのだ。どうも『つかさ』は閉店し、『123』がその後を引き継いだようである。この店はライトとあるように低貸し専門のようで、1階が1パチ、2階が10スロになっているようだ。
「つかさ閉店したんですね。知らなかったですよ」
「俺も知らんかった。てか123すげーな」
 『つかさ』が『123』に変わっていることに気づいた本田が言葉を漏らし、それに前田が返事を返す。最近スロットを打つのは郊外店が多かったので、街中のパチンコ屋事情をあまり気にしていなかったのである。こう話しながら軽く『123ライト』をスルーし『123』へと向かう。さすが前田や本田レベルの博打打ちになると低貸しには全く興味がないようで、見向きもしないとはこのことであろう。この後2人は9:30に『123』の入場整理券を受け取り、『123』からみて斜め前あたりにある『ファミマ』で飲み物を購入した後9:50に再度整列する。そして入場の後お目当ての台に座り、夕方の飲み会までの間、ノンストップでスロットを打ち続けるのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?