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2024年5月17日(金)《GB》

《土地勘がないので良く道に迷います。今はスマホあるので大丈夫ですが昔は結構絶望してました》
【イオンモール熊本:高村 莉糸】
「あれ、何で?」
 目の前の光景に思わず高村は驚きの表情を浮かべながら言葉を発した。ここは『イオンモール熊本』。たくさんの客で賑わっている。本日午前中は鍛錬場で過ごした高村であったが、鍛錬の後、前から行きたいと思っていた『イオンモール熊本』に車でやってきたのである。事前にある程度の情報は調査済みなので、初めてくる場所ではあるが、どのような店がどこにあるかは全て把握している。まずは『イオン』側から店内にはいり、専門店街を歩いていく。ちょうど『イオン』とは反対側の2階に百均『セリア』があるので、まずそこに行くことにした。専門店街の真ん中あたりにあるエスカレーターを登り、先に進んでいく。自分の頭の中の地図ではそろそろ到着するかと考えていたが、目の前にあるのは『イオン』であった。
「何かがおかしい」
 多少呆然としている高村は、今まで自分が歩いてきた道のりを思い出す。車を降りて『イオン』側の入り口から中に入る。そのまままっすぐ進み、右に曲がって専門店街に入る。そしてしばらく進んでエスカレータで2階に。そしてそのまま歩いてきたはずである。だから今目の前に『イオン』があるはずはない。何かを忘れている気がする。
「あ、トイレにいったな」
 ちょうどエスカレーターを登った左側にあるトイレに寄ったのを失念していたのである。おそらくトイレを出て、進む方向を間違えたと考えるのが妥当なところであろう。
「納得」
 今の状況を理解した高村は再度イオンから反対側の方向へと歩を進める。すると今度は無事『セリア』に着くことができた。この後、しばらく『イオンモール熊本』を堪能した高村は自宅に帰り、今日のことをnoteに書く。いつもは詳しい情報や、自分の感想などをふんだんに記載するのであるが、今日の記事は意外と簡単なものであった。
“こんにちは!クマモトジョーです。今日はイオンモール熊本に行ってきました。楽しかったです。でもちょっと不思議なことが起きたので今日はそれを書きたいと思います。
「あ…ありのまま今日イオンモール熊本で起こった事を話すぜ!私はイオン1階からセリアに向かって進んでいて、エスカレーターを登り、そのまままっすぐ進んだらそこはイオンだった。な…何を言っているのかわからないと思うが、私も何をされたのか わからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてない。もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました」“

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