1999年8月13日(金)
【AXIS:本田 仁・富田 剛】
「お疲れっすー」
「おや、本田くん珍しいね。こんな時間に」
23時を少し過ぎて客も1人しかいなくなっているゲーム&喫茶『AXIS』ゲーム部に本田 仁がやって来たので、店長の富田 剛が返事を返した。『AXIS』は営業時間が24時までなので、ゲームをしに来たとしても後1時間弱しか時間が残っていない。と言うことは本田がやって来た理由はゲーム目的ではないと考えられる。
「いや、実は今日昼からスロット打ちに行ったんですけど、アステカの設定が良かったみたいで、結構出たんですよ。だから店終わってから飲みにでもどうかと思いまして」
店にやって来た理由を本田が完結に説明する。おそらくそのようなことだろうと予想はしていた。
「そかそか、じゃあ12時になったら速攻で店しめて、ちょっと道で飲んだ後ラシッドにでも行こうか」
「カラオケ良いっすね。じゃあそれでお願いします」
この後の予定について話した富田の言葉を聞いて、本田はそれを了承し、閉店までゲームをしようかとビデオゲームのエリアに移動する。急に閉店後の予定が出来たので、店を閉めた後にすぐに出れるように閉店作業をなるべく早く済ませて行く。店内には客も2人しかいないので、作業は意外とスムーズに行うことができた。また、明日は元々午前中はバイトが店を見ることになっているので、富田自体は昼過ぎから店に入れば良い。だから朝まで飲んだり歌ったりしてても大丈夫である。そうこうしていると12時になり、閉店時間となったので、速攻で店を閉めた後、目の前にある居酒屋『道』に向かった。
「あら、富田くん、本田くんいらっしゃい。また遅い時間に来たわね」
「お疲れ様です。少しだけ飲ましてください。あ、少しだけとは時間のことで、量はたくさん飲みます」
店に入ってすぐに前田 雅美に声をかけられて、富田が返事を返す。この後、テーブルに座って、とにかく次々とアルコールを注文し、閉店の1時まで飲みに飲みまくる。そしてこの後はカラオケ屋『ラシッド』で歌いまくり、朝5時ぐらいに解散して、眠い目をこすりながら各々家路へと向かったのであった。
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