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不登校改善の教科書(基礎編)



こんにちは、とまとです!

300人以上のコーチング経験を元に不登校コーチを行ってます。


一人一人のお子さんに合わせたマンツーマンの指導を継続していった結果、

●:たった3か月で不登校改善
●:1年以上改善しなかった不登校が改善
●:復学支援でお手上げ状態だったのに改善

このような素晴らしい結果を残せており、下記のようなありがたいメッセージもいただいております。


そして、私の指導は「とりあえず学校に行かせること」だけを目的としてはいません。

というのも、親子間でしっかり話し合わずスパルタ式で登校を促しても、

●すぐに不登校が再発
●不登校が改善するも、親子間の会話が0
●学校から帰ってくると、ぐったりしている

このような逆効果の状態になってしまうからです。


私自身指導経験が浅いときは、親御さんから希望された場合は学校に行くことだけに特化した指導をしていたこともありますがこれは長い目で見れば逆効果でした。

今となっては反省してます。

そして、今ではお子さんとの対話を意識した指導を心がけることで不登校を改善するお子さん、再発しないお子さんが続出しております。


そして、復学支援で解決しない2ndオピニオンとしての依頼も多いのですが、

・褒めてるけど、不登校が改善しない
・自信をつけているけど、不登校が改善しない
・やる気を出させてるけど、不登校が改善しない

このようなお悩みを多々頂きます。


実際、復学支援に通ったり、本を読む中で

・自信をつけると、不登校が改善する
・褒めると、不登校が改善する
・やる気を出させると、不登校が改善する
・叱らない教育の方がいい

このような知識をインプットしている方は珍しくありません。

ただ、こちらは完全にズレているのです。



今一度、考えてみてほしいのですが、「褒めたり」、「自信をつけさせたり」することで本当に不登校解決につながると思いますか?

おそらく、多くの親御さんはここを正しく理解してません。

・本に書いてあったから
・ブログに書いてあったから
・復学カウンセラーに言われたから

このように、とりあえず鵜呑みにしている方が大半です。



実は、私アンケートを取ったことがあるのですよ。


不登校が改善したお子さんに対して、

・今だから言える親御さんの対応で嫌だったこと

・不登校中、嫌だったこと

を尋ねたところこんな答えが返ってきました。


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子供の顔色をうかがっているのが丸見え
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お子さんも実は気付いているのですよね。

・やたら褒めてくるな~
・やたら話しかけてくるな~
・俺に気をつかっているんだな~

こうなると親子関係もぎこちなくなっていきます。

不登校になる前と接し方が変わってしまいますからね。



親子関係が良好というのは日々の生活において
 
・親子ともに本音を話せているか
・お子さんは、親御さんの目を気にせずに生活できているか
・親御さんは、お子さんに気を使っていないか
 
といった状態がきちんと形成されているのが理想です。

けんかをしない=親子関係が良好という単純なものではないのですよね。

 

私が300人以上の方の相談を受けてきた経験ですが、不登校が1か月以上続く親御さんの大半は、むやみやたらとほめたりと、本音で話せていなく何かぎこちない関係に陥っていたことが多いと判明しました。

これは、お子さんからしても同様です。

私はお子さんからも相談に乗ってきたのでわかるのですが、なるべく親と関わらないように接している方が多かったんです。
 
 想像してみてください。

こんな状況が続いてしまいますと、信頼関係はもちろん構築されていませんので、当然不登校の理由、学校に行きたくない理由を尋ねたところでお子さんから本音は出てきませんよね?
 
確かに不登校の原因をいち早く知りたい方の気持ちもよくわかりますが
そもそも本音で話せる関係が構築されていないと、あいまいな返事が返ってくるだけなのです。


なのでいくら小手先のテクニックを使い
 
・褒めて自信をつけさせる
・やる気が出るように成長を実感させる
・感情を引き出すように傾聴する
・ありのままの自分を認めてあげる
 
このようなことをしたところで、『不登校が改善しない』というのは当たり前なのですよね。


ここまで読んで、

・でも、褒める教育で不登校が改善した方もいるよ

・でも、見守っていたら不登校が改善した方もいるよ

・不登校体験記では、やりたいことを見つけて改善した方がいたよ

こう疑問に持たれた方もいることでしょう。


結論から言いますと、褒める、自信をつける、やる気を出させるといったノウハウでももちろん改善する方はいるのですよね。

ただ、

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1週間~1か月のプチ不登校のお子さん
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のみです。

●:1か月以上不登校が続いている
●:学校に行く様子が見られない
●:学校の話をしたがらない

このようなお子さんに対しては意味をなさないでしょう。


・じゃあ、どうしたらいいの?
・今まで行っていたことが間違っていたなんて・・・
・不登校を改善するための方法を知りたい

こう思っている親御さんに向けて今回のnoteでは、「不登校を改善するための流れ」について1万字程度で解説をしていきます。



前置きが長くなりましたが、それでは本題へ入ります。

まず絶対に覚えていただきたい、以下4つのステップを解説していきます。

こちらが不登校を改善するための道筋になります。

ステップ1 原因を見つける

ステップ2 原因を解決する

ステップ3 お子さんの状況を観察

ステップ4 登校成功

今回お話しする内容は基礎編ですが、この4つのステップの中でもいろいろと細かい内容がありますので、しっかりついてきてくださいね。



ステップ1 不登校の原因を見つける



学校に行きたくない原因があるはずですので、この理由を見つけてください。当たり前ですが、

『なんで学校に行きたくないの?』

と直接聞くのは厳禁ですよ。

日々の会話の中で探っていってください。


もちろん

・学校でいじめを受けたから
・勉強についていけないから
・仲の良い友達がいないから

このような明確な理由があるのなら比較的対応しやすいですね。

ただ、正直言うとこのようにシンプルなケースは2割ほどなのですよね。


大抵の場合は、

・学校が怖い
・なんとなく
・つまらない
・行く意味が分からない
・嫌

このようななんとも難しい回答が返ってきます。


このような回答しか出てこない場合、

◆コミュニケーション不足
◆まだ気持ちの整理ができていない

このどちらかが原因です。

当たり前ですが、不登校になったその日に学校に行きたくない理由を尋ねたところで、気持ちの整理もできていなく本音を話してくれません。

気持ちの整理ができるまで待ってくださいね。


そして、1か月以上たっているのに原因が出てこないときはコミュニケーション不足が原因です。

日々の会話を見直してみてください。

お子さんからしたら、行きたくない理由があるのですよね。

いじめを解決したから学校にすぐに行けるわけではないの同様、複合的に絡まっているのですよ。

ただ、それをあいまいな言葉で濁されるということは、親子間の信頼関係を構築をする必要があります。



ここまでステップ1 不登校の原因を見つけるについて解説をしてきましたが、実はここで躓いているケースが8割以上です。

その場合は、ステップ1の前に

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ステップ0
 本音を言い合える関係性を構築する
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これをまずは行ってください。


たまに、『旅行に行くぐらい仲がいいです』という方もいますが、

・親子ともに本音を話せているか
・お子さんは、親御さんの目を気にせずに生活できているか
・親御さんは、お子さんに気を使っていないか

今一度これを確認して下さい。


・旅行に行っているからOK
・けんかをしないからOK
・夜ご飯の時に会話があるからOK
・家の手伝いをしてくれるからOK

このような判断基準は間違っています。

まずは、「毎日、どのくらい本音で話せているか」をチェックしていくようにしてください。

実際私が指導をしているときは、

・お子さんと話した内容
・お子さんの感情が動いた出来事
・お子さんの一日の過ごし方
・本音を言えなかった内容

を親御さんに簡単に毎日メモして提出していただいてます。

メモしていただくと分かるのですが、不登校が解決する家庭は日々のコミュニケーションの質も良いのですよね。

ただ、不登校が長引く家庭ほど、コミュニケーションが一方的です。


コミュニケーションが一方的ですと会話はあっても、お子さんからしたら

「言うだけ無駄だよ」

「どうせ言っても、理解してくれないからやめよ。」

「親と話しても意味ないからやめよ」

このようになってしまうのですよね。


そして多くの方が勘違いしていますが、

不登校が解決する

家族間のコミュニケーションがよくなる

という順番ではありません。


不登校を解決するためには、コミュニケーション関係の構築が必要ですし、

家族間のコミュニケーションがよくなる

本音で話してくれるようになる

本音の原因などが分かり不登校が解決する

だと思ってください。


はっきり言いますが、

・私が我慢すれば平気
・不登校が解決すれば、きっと家族の中もよくなる
・学校に行ってくれれば、すべてが変わる

このような考えでは長引いてしまいます。

なかなか不登校が改善しないストレスで一杯一杯なのに、我慢してしまいすべてを抱え込んでしまう親御さんもいますがこれでは逆効果です。

まずは、お互いに本音を言い合える関係性を構築しましょう。


※本音を言い合える方法についてより詳しく解説した無料ビデオは、公式LINEから受け取れますのでnote後半にある登録ページから受け取ってください。


そして、本音を言い合うことで何かしらの変化が起こったらメモしておきましょう。

分かりやすいように、ゲームの例を出します。

例えば、不登校で家にいるので1日中とゲームをしていたのに急にゲームをしなくなった場合どうとらえますか?

『ゲームをしなくなったし、安心安心』ではだめです。

・やりたいことが見つかった
・飽きたからやめた

ならまだしも

・ゲームのしすぎを怒ったからやめた
・ゲームをする元気もない
・何もやる気が起きない

の可能性もあるからです。


◆怒ったからやめた

「怒ったからやめた」の場合は、親子間の関係の悪化と引き換えにゲームをやめたという可能性もありますね。

確かにゲームという問題は解決したかもしれませんが、本音を言い合える関係性からは遠ざかってますし逆効果です。



実際、私がコンサルをしているご家庭を見てもコミュニケーションがしっかりとれる家庭のほうが早く不登校は改善しています。

逆に、

・過度に叱る
・細かいルールを作る
・無理やり強制する

など厳しくしている家庭ですと、そもそもコミュニケーションがなくなります。

このような状態では、

・学校に行きたくない理由
・将来どうしたいか
・何をやりたいのか

など、親御さんが求めている内容に対して本音で話してもらえません。



◆ゲームをする元気もないから

この状態はかなり悪い状態ですね。

うつ病、適応障害に発展してしまうお子さんの多くは自分が好きなことすらできない状態です。

エネルギーがないと、寝るだけになってしまうのですよね。

好きだったこともせずに、朝から晩までごろごろしてるようになったら赤信号です。


とはいえ、いきなりこのように考えることは難しいと思いますので、どんな小さなことでも新たな出来事が起こった時はメモをしておいてください。

そして、不登校支援の担当の方にお伝えください。

実際、私はカウンセリングを行うときには過去の大きな出来事を質問しているのですが、はっきりとメモしている人ほど今後の方向性を決めやすいです。




ステップ2 原因を解決する



ステップ1で原因が見つかった場合は、解決に向けて動きます。

この時に大事なのは、感情にフォーカスすることです。


例えば、『勉強についていけない』ことが原因だった場合、塾にただ行けば解決ではないのですよね。


①勉強についていけない→親がテストで怒る→ゲームを禁止され悲しい・・②勉強についていけない→学校で怒られる→恥ずかしい思いをした・・
③勉強についていけない→塾を増やされた→YOUTUBEが見たいのに・・・

①.②.③すべて感情はバラバラです。

お子さんがどのような感情を持っているのかきちんと整理してください。


このnoteをお読みの方の中には、

・不登校支援に通っている
・不登校カウンセラーをつけている
・保健室の先生にアドバイスをもらっている

方も多いと思います。


アドバイスをもらっているのに解決しない場合は、

・このような細かい分類作業をしてくれているのか

・毎日の親子間の会話状況を確認してくれているのか

きちんと確認をしてください。


年々不登校の方の数は増加しておりますので、あまり指導経験がない方が復学支援施設として指導をしているケースもあります。

勉強についていけない→塾に行きましょう
学校でいじめられた→クラスを変えましょう
学校に行く自信がない→別室登校をしましょう

このような一見お手軽に見える方法では、不登校は永遠に改善しません。

日々の日記を書いてもらい、それをチェックするからこそ小さな変化にも気づくことができるのです。



ステップ3 お子さんの様子を確認する



原因を解決できても、いきなり登校を促さないでください。

この状態になって、初めて別の原因が出てくることも珍しくないからです。


多くの親御さんは原因が1つと思い込んでますが、実際は2つ、3つが混ざっているときのほうが多いです。

A 勉強についていけない→親にテストで怒られて嫌だった
B 勉強についていけない→友達でバカといわれて嫌だった

この2つって全く違いますよね。

そして、勉強についていけないを解決したところでBの悩みはAと違い解決していないのですよ。

なぜなら第三者がかかわっているからです。

『なんで最初から嫌な理由を全部言ってくれないんだ?』

こう思う方もいるかもしれませんが、1つづつしか話してくれないのが普通です。

別の理由が出てきたら、同じように原因を解決するようにしてください。



そして、ここで重要なポイントをお話しします。

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常にお子さんに対して特別なことをしない
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これを意識してください。

・余計にほめる
・全く叱らない
・何でも買ってあげる

これらはNGです。

というのも『不登校だから○○』というような特別扱いは不登校が長引くだけなのですよね。

お子さんは特別扱いしてほしいわけじゃないのですよ。

今まで通りに接してあげてください。



腫れ物に扱うように触ったり、特別扱いすればするほど家族間の関係性はぎこちなくなり本音を話してくれなくなります。

確かに大きな喧嘩は起きなくなりますが、それはお互いに本音を話さないで接しているから衝突しないだけです。

・お互いの顔色を疑っている
・会話内容も表面的
・喧嘩はしないけど、どちらかがいつも我慢

このような家庭を多く見てきましたが、大抵不登校が長引いてます。

本音を話してくれる関係性が生まれないと、不登校の原因っていつまでもわからないままなのですよね。


原因が解決したのに、学校に行きたくない原因を遠回しに聞いても、

・めんどくさいから
・疲れるから
・行く意味が分からないから

このようななんともつかみどころのない回答が返ってきた経験がある方はコミュニケーションの仕方を変えてみてください。

本音が言える関係性を構築が重要です。



ステップ4 登校成功



ここまでのステップを歩めば、不登校は解決します。

ただ、不登校が長期化していて「登校のイメージ」がなかなか見えない方もいることでしょう。

そんな方に、行っていただきたいワークをご紹介します。


ステップ1◆不登校が解決しない理由をかき出す


自分なりの解決しない理由を紙に書き出してみてください。

その時に大事なのは、書き出した理由を3つの観点から分析することです。

◆知らない
◆知っているけど行動できない
◆行動したけどうまくいかない

この3つの項目ごとに理由を書き出してみましょう。

例えば、『不登校の原因が分からない』ことが不登校が解決しない理由だと思ったとします。

その時、

・『不登校の原因を知る方法』を知っているのか?
・『原因を知る方法』を知っているけどなかなかできないのか?
・『原因を知る方法』を実際行ったけどうまくいかないのか?

どのステップにいるのかで変わるのですよね。


例えば、『不登校の原因を知る方法』を学んでないなら、それはノウハウ的な課題です。

知っているけど行動できないのなら、環境的課題でしょう。

どんなに知識があっても、親子間のコミュニケーションが不足していたら、ノウハウを実践できないですからね。

一度、なぜ解決しないのかを考えてみてください。


「不登校の原因が分からない」から不登校が解決しない・・・

こう悩んでいた方でも、ふたを開けたら「本音を言い合える関係性」を構築できていないから不登校の原因が分からなかった。原因は、本音を言い合える関係構築にあった。

というケースも珍しくはありません。


「本音を言い合える関係性」という土台がないまま解決するのは、折れたバッドでホームランを打とうとしているようなものです。

ただ、こういうズレも書き出すことで分かってきます。



そして、よくあるミスとして不登校が解決しない理由を

・お子さんが言うことを聞かないから
・お子さんと会話できないから
・お子さんが不登校の原因を教えてくれないから

と話す方もいますが掘り下げて書き出してください。


例えば、お子さんと会話できないのは、なぜでしょうか?

おそらく何らかの原因があるはずです。

・スマホばかりするので、スマホを解約したら口をきかなくなった
・反抗期に入って、自分から話さなくなった
・進路について質問したところ、逆切れされた

色々あるはずですが、ここまで掘り下げると、回答が出てきます。

表面的なことばかり見ていても不登校は解決しませんので、掘り下げていきましょう。

ステップ2◆解決しない理由が分かったら実際に行動する


解決しないと思われる理由が分かったら簡単です。

3つの観点をもとに躓いているところをカバーすればいいだけです。

例えば、「不登校の原因が分からない」から子供の不登校が改善しないと思い込んでいたとしましょう。

ただ、このワークを通じてその前のステップである「本音を言い合える関係性」が構築されていないことが原因と気づけたのなら、ここをカバーすればいいだけです。


親子関係が良好というのは日々の生活において
 
・親子ともに本音を話せているか
・お子さんは、親御さんの目を気にせずに生活できているか
・親御さんは、お子さんに気を使っていないか

という不登校前のような状態なのですよね。


・けんかをしない
・家で暴れない
・会話をしてくれる

このような状態でも、本音を言えずにため込んでいるだけでしたら逆効果になってしまいます。

そして、私が見る限り9割以上の人は、『解決しない理由をかき出す』ということをやってないのですよね。

だからこそ、浅い理由しかでてきません。

優秀な不登校支援の方がついていれば、深堀してくれますがそこまでできる方が少ないのが現状です。


ステップ3◆ノウハウと環境のズレを認識


行動するうえでの注意点について解説していきます。

多くの方はノウハウのズレばかりに目が行きますが、環境のズレも疑うようにしてください。

・正しいノウハウを知っているけど活用できない
・正しいノウハウを知っているけど自己流を混ぜてしまう

この2つのミスをしている方はかなり多いです。

ノウハウを活用できなかったり、色々混ぜてしまう方の特徴としては、

・お手軽な不登校改善術を求める
・複数の方に相談する
・体験談からノウハウを得ている

このような特徴があります。


どんなに素晴らしいノウハウでも、いろいろなものと混ぜればズレます。

不登校体験談を読んだり、複数のカウンセラーに相談したりしているとついつい別のノウハウに目が行ってしまいますよね。

・簡単に不登校が解決できそう
・時間かけずに不登校が解決できそう
・努力せずに不登校が解決できそう

このようなノウハウに浮気しないようにしてください。



ここまで、4つのステップ、そして不登校が改善するイメージが見えない方に行っていただきたいワークを解説してきましたが一度おさらいしますと、

原因を見つける

原因を解決

様子を確認

登校成功

こちらが順番になります、

ただ、こちらを細かく書くと

原因が見つからない

コミュニケーションを意識する

心を開いてくれる

原因を見つける(1つめ)

原因を解決

お子さんの状況を見るけど、まだ無理そう

再び別の原因を見つける(2つめ)

原因を解決

お子さんの状況を見るけど、まだ無理そう

原因はないけど、行きたくないことが判明

行きたくない気持ちを解消

登校

再度不登校にならないための家庭作り


このような流れなのですよね。

不登校の原因が1つとは限りませんし、その原因がなくなってもすぐに登校できるようにはならないんです。

ただ、この流れが変わることはないので今自分たちがどの位置にいるのか確認してくださいね。


そして、登校の後に「再度不登校にならないための家庭づくり」という文字を見て、驚いた方もいることでしょう。

既にご存じのように、不登校は再発が多いのですよ。

不登校が改善した後も、再発しないための家庭づくりを行ってください。


具体的に行うべきことを4つお伝えしますと、


◆再発させないためには早期発見


再発させない一番のコツは、前兆の段階で対策をとることです。

・おなかが痛いと言って学校を休む
・学校に行きたくないと言う
・無理やり起こさないと、朝起きない

このような前兆サインが見られた時点で、不登校カウンセラーに相談できた家庭はほぼ確実に早期に治ります。


とはいえ、

『まさかうちの子が不登校に・・・』

と思ってしまいますし、大抵のご家庭はこの段階で動けません。

・説教をする
・無理やり起こして学校に行かせる
・勉強は子供の義務と叱る

このようなことをしてしまい後悔している方も多いと思いますが、これがごく普通なので、心配しないでください。



◆今までの行動を意識


登校できるようになった後でも、特別な行動は避けてください。

・パートをやめる
・これからはほめて伸ばすようにする
・勉強に追いつくため塾の日数を増やす
・スマホを解約する

・お祝いをする

全てNGです。

というのも扱い方を変えたことにお子さんも気づきますし、お互いにぎこちない関係になるからです。

ぎこちない関係が構築されてしまいますと、不登校の原因を話してくれることもなくなりますし長引きます。



多くの親御さんは、お子さんのためを思っていろいろしてしまうのですよね

ただ、登校できたのでお祝いをしても逆効果になります。

プレッシャーを与えてしまいますし、避けましょう。

◆環境の整理


不登校が度々再発する方の大半は、環境が整っておりません。

そのため、兄弟中不登校になってしまったり、不登校が再発してしまうのですよね。

・父親の不登校への不理解
・お子さんとのコミュニケーション問題
・夫婦関係の悪化

なども不登校の再発に繋がります。


実際私のコンサルに来てくれた方の例を1つお話しします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Pさんのご家庭の状況を尋ねると、父親が不登校に理解を持っていない状態でした。

・怠け者と叱る
・スマホができるのだから学校へ行けと怒る
・家庭教師などを増やす

などしていて、父親と息子さんの関係性は不登校前よりも悪化してました。

怒鳴りあいの喧嘩をすることもあったようですが、最近は息子さんと父親の喧嘩もなくなり、登校できるようになったので特に心配はしていなかったのですが、すぐに不登校が再発してしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまで読んでどうでしょうか?

父親とのけんかがなくなったのは、お子さんが折れたからに過ぎないのですよね。

『あ、お父さんは理解できないんだな』

『お父さんに何を言っても無駄なんだな』


このような諦めのステージに入ってしまっている方は珍しくありません。


表面だけ見れば喧嘩をしないし、関係がよくなったように感じますがこれは完全に誤解です。

結局のところ、問題は解決していませんしこのような状況が続いてる限り本音で相談はしてくれません。

そして、本人からしたら

・嫌な学校
・ガミガミ言うお父さんがいる家

この2つを天秤にかけたに過ぎないのですよね。

一度登校できたのも、家より学校がましだと思ったにすぎません。



そして、今回はお父さんの例を出しましたが、お母さんとの関係でも同様です。

・食事の時以外は部屋から出てこない
・食事の時の話題も、無難な話だけ
・子供から話しかけられることはほとんどない

このような兆候のまま不登校を改善しても、再発してしまいますので今一度家庭環境を見直す必要があります。

とはいえ、「家庭環境を見直す」のは難しいですよね??

まずはメモを取って記録することから始めましょう。


◆毎日の記録をつける


私は指導をする際に、親御さんに日記をつけていただくとお話ししましたがこれは不登校が改善した後でも同様です。

いきなり、家庭環境を見直すといっても、自分ではどこがよくないのかわからず難しいのです。

だからこそ、日々の記録をつけてもらうことで客観的に見れるようにしていきます。

・話した話題
・感情が動いたこと
・一日の様子
・学校ので様子

などをメモしていただくことで、悪化のサイン、改善のサインを見逃さずに得ることができます。




最後に



ここまでご覧いただきありがとうございます。

・自信をつけると、不登校が改善する
・褒めると、不登校が改善する
・やる気を出させると、不登校が改善する
・叱らない教育の方がいい

等とテクニック面ばかり気にしていた方も、不登校改善のために行うべき内容が明確になったのかと思います。

不登校改善に裏技はありませんし、一歩一歩進むのが大事です。

具体的に行うべきことを解説してきましたので、お子さんの不登校を改善するためにも日々行っていただけますと嬉しいです。

今回、全体像を解説しましたが、ノウハウ面含めて不登校改善のためにお伝えしたい内容というのはまだまだあります。


●不登校を改善するために一番重要なこと

●最速で親子間の会話を増やす方法

●本音を言い合える関係性を構築する方法

●不登校が改善しない家庭の共通点

など私の講義動画を4本まとめておりますので、さらに深い内容について学びたい方は下のラインから追加して無料講義動画を受け取ってください。

繰り返しにもなりますが、私はとりあえず学校に行かせるだけでなく、

「お子さん・親御さんともに、本音で話せるようになり幸せな毎日を過ごせる。」

そんなゴールを目指しています。


だからこそ、

・子供には、愛情をたっぷりかけて幸せになってもらいたい

・笑顔の絶えない明るい家庭を築きたい

・自分の人生も子供と一緒に楽しみたい

このような思いを持ってくれた親御さんたちが、訪ねてきてくれると嬉しいですし、私もお手伝いをしたいと思ってます。


・子供のためすべてをささげる

・私が我慢すれば平気

このような考えもありですが、

親御さん自身もせっかくの人生を「自分のやりたいこと」にも使ってみませんか?


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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