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【ステロイドの前に試してみて!】UCが再燃したらペンタサ坐剤を試すべき理由3選



・潰瘍性大腸炎患者だけど、5ASA製剤を飲むだけでは寛解できない。
・ステロイドをやめたいけど、やめると再燃してしまう。
こんな方はおられませんか?

このまま再燃が続いてしまうと、
しぶり腹や粘血便で毎日の生活が苦しくなったり、
炎症が続いてしまい大腸がんのリスクが上がるということも考えられます。

僕は、潰瘍性大腸炎歴3年でペンタサ坐剤を使う前には、
1年間で4回も再燃をして苦しんでいました。

しかしペンタサ坐剤を使い始めてから、
現在まで9か月寛解をキープすることができています。

そこで今回はそんな僕が、潰瘍性大腸炎が再燃したら
ペンタサ坐剤を試すべき理由とデメリットや注意点を
実体験を交えてお話しします。

この記事を読めば、ペンタサ坐剤の良さが分かり、
苦しい再燃から寛解に持っていけるかもしれません。

それでは見ていきましょう!


★ペンタサ坐剤を試すべき理由3選

①肛門側からも炎症を抑えることができる。


ペンタサ坐剤は、坐剤なのでおしりから薬を入れます。
イメージは、子どもが熱が出た時に使う座薬と一緒です。

実は、潰瘍性大腸炎の炎症は、肛門付近の直腸から口側に向かって
連続的に炎症を起こしていくのがほとんどです。

なのでペンタサ坐剤を使って炎症の根源を断ち切るという
イメージをしてもらえればいいと思います。

僕はペンタサ坐剤を使う前には、リアルダ4錠を服用していましたが、
なかなか症状が抑えられませんでした。
直腸だけに炎症が残って、粘液が出続けるという状態が続いていました。
レクタブルというステロイドの注腸フォームを使えば寛解でいたのですが、
やめたらすぐに炎症がぶり返す状態でした。

そこで医者に「ペンタサ坐剤試してみる?」と言われたのが最初でした。
最初は効いてくれるのか不安でしたが、数週間してレクタブルを使わなくても良いことが分かり、跳びあがるほどうれしかったです。

そしてペンタサ坐剤は、5ASA製剤と併用することができるので、
リアルダで大腸の上の方の炎症を抑えながら、
ペンタサ坐剤で肛門側から炎症を抑えることができます。

僕はこれをダブルパンチで効くと言っています。(笑)


リアルダとペンタサ坐剤のダブルパンチ


リアルダだけでは、肛門付近の直腸まで薬の成分が届かないことがあるので、ペンタサ坐剤は僕にとって有効でした。

②ステロイドではないので、副作用は少ない。


ペンタサ坐剤は、リアルダやアサコールといった5ASA製剤を
坐剤にしたものなので、副作用はステロイドよりも少ないと思います。
そしてステロイドは寛解導入薬としては使えるものの、
長期的に服用することはできません。

一方でペンタサ坐剤は、
寛解維持薬として長期的に服用することができます。

僕も現在9か月ペンタサ坐剤を使用していますが、
特に感じる副作用などはありません。

③慣れると意外と簡単。


坐剤を毎日おしりに入れるのが大変と思われる方もいると思います。
でも、ペンタサ座剤は慣れると簡単に入れることができます。

ペンタサ坐剤をスムーズに入れる方法
①おしりにワセリンを塗る。
②ペンタサ坐剤にもワセリンを塗る。
③おしりに入れる。
④奥まで押し込む。

僕は寝る直前に入れていますが、20秒くらいで入れることができます。


★ペンタサ坐剤を使うときにデメリットと注意点

ここまでペンタサ坐剤をオススメする話をしてきましたが、
もちろん良いことばかりではありません。
ここからはペンタサ坐剤のデメリットや注意点を解説していきます。

①「やはり毎日坐剤はイヤだ。」と思う。


初めにペンタサ坐剤を処方されたときに思ったことがコレ!
おしりから毎日、坐剤を入れるなんて考えられませんでした。
坐剤なんて赤ちゃんが熱が出た時に入れるものだと思っていたし、
毎日やるのはめんどくさいし、カッコ悪いし、旅行とか行ったときに友達に見られるのもあまりうれしくはないし。(笑)
でもやるとしたらずっと入れ続けないといけないし、
死ぬまで座薬の日々なんて嫌だと思っていました。

ただそんなことを思っている間に、再燃は待ってくれません。
腹痛と粘血便でしんどすぎて、
もう炎症が治まるなら何でもいいやと思い坐剤を入れることを決めました。

レクタブルはしたことがあったので肛門に何かを入れることに
抵抗は薄まっていたのかもしれません。(笑)

使い始めて炎症が治まって腹痛がなおるとやっぱり楽でした。
なんでもっと早く使わなかったんだろうという思いとともに、
今の医者にこんな選択肢を紹介してくれてありがとう
という気持ちになりました。

潰瘍性大腸炎の症状があって、
でも坐剤には抵抗があるよという人に一言伝えるなら、
「はよ、ペンタサ坐剤やってみなはれ!」
です。(笑)

②慣れるまでは、時間がかかる。


人間口から薬を飲むのはある程度慣れていますが、
おしりから薬を入れるのは、最初はなかなか難しいです。
ペンタサ坐剤もかなり大きいサイズなので、入りにくいし
入っても出てくるしで僕も5分くらいかかり困っていました。
そこでいろいろと試すうちに、自分なりのコツを見つけました。

●坐剤を上手く入れるコツ
①ワセリンを、肛門にも坐剤にも塗ること
②直腸に指が入るくらい奥まで入れること


まず①ワセリンを肛門にも坐剤にも塗ることです。


坐剤をそのまま入れようとしたら肛門の表面は乾いているのでなかなか入ってくれません。無理やり入れようとするとなかなか痛いです。
なので薬局などに売って切るベビーワセリンをまずおしりに塗ります。
ちょっと汚いなーと思うかもしれませんが、後から手を洗えば大丈夫。
ここでしっかり塗っておくことが大切です。
そして次に坐剤にも塗ります。こうすることで坐剤が直腸に入った時のも
スルッと中まで入ってくれるようになります。


2つ目は、②直腸に指が入るくらい奥まで入れることです。

坐剤を中途半端に入れてしまうとすぐに出てきてしまったり、
体温で溶けてしまった坐剤が出てきてしまったりすることもあります。
僕は人差し指の第一関節が肛門の中に入るくらいまで入れています。(笑)
するともう出てくることはありません。

最初は座薬を入れるのに抵抗感もあれば、時間もかかると思いますが、
慣れれば簡単、僕はこれで寛解をキープできているので、
試してみてほしいなと思います。

③効果が直腸に限定される。

ペンタサ坐剤は、坐剤なので直腸より上に上がっていって炎症を
抑えるみたいなことはできません。
なので潰瘍性大腸炎直腸型の方にはある程度の効果が期待できますが、
全大腸型のような病変範囲が広い方にはあまり向いていないと言えます。
それでも5ASA製剤の飲み薬と組み合わせることによって、
効果を発揮できると思います。

上の方で説明したダブルパンチですね。

④便が白くなる。


ペンタサ坐剤を入れ始めてから便で変わったことと言えば、
便が白くなるということです。
特に朝一番の便は、ペンタサ坐剤が白いということもあり、
白いマーブル模様になっていることもあります。
また便と混ざることなく、
ペンタサが溶けた液体がおしりから出てくることもあります。
最初はびっくりして再燃した時の粘液かな?と思いますが、
よく見るとペンタサがとけた顆粒のような液体だということが分かります。

★潰瘍性大腸炎の症状が治まらない人は、ペンタサ坐剤を試してみてほしい。


さてペンタサ坐剤の良いところやデメリット、
使う際の注意点などを説明してきました。

ペンタサ坐剤は、入れるのはめんどくさかったり、少し抵抗感があったりしますが、上手に使えば効果を発揮してくれる薬だと思います。

ぜひ今回の記事を読んで使ってみようかなという人は、
病院の先生に相談してみてください。

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