子どもを育むための大人の心構え “児童憲章”って知ってますか?

心理マネジメントテキストのアサーションの学びの中で
いつも読み上げている参考資料の一つに児童憲章12があります。

子どもを育む為の大人の心構え的なものなのでしょう。
せっかくの児童憲章も実際にはあまり浸透していないように思えます。

言葉や言い回しが難しめなので・・そうやって大切に育まれる権利があるのだと子ども達自身が気づけるように、子どもが読んでもわかるものに変えていけたらいいんじゃないかなぁなんて受講生の方と話したりしています。

読んでみると最後に『愛と誠によって』という一文があります。

そういえば『愛と誠』という映画がありましたね。若い人は知らないかな。

戦後の世の中で多くの人が必要としていて大切にしたいと思ったことが『愛と誠』ということなのかも知れないなと感じます。

今の世の中の人たちは、そういう純粋な感覚が麻痺してしまってきているのかもしれませんね。

制定日:昭和26年5月5日
制定者:児童憲章制定会議(内閣総理大臣により招集。国民各層・各界の代表で構成。)

われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。

児童は、人として尊ばれる。

児童は、社会の一員として重んぜられる。

児童は、よい環境の中で育てられる。

一 すべての児童は、心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される。
二 すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもつて育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。
三 すべての児童は、適当な栄養と住居と被服が与えられ、また、疾病と災害からまもられる。
四 すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会の一員としての責任を自主的に果たすように、みちびかれる。
五 すべての児童は、自然を愛し、科学と芸術を尊ぶように、みちびかれ、また、道徳的心情がつちかわれる。
六 すべての児童は、就学のみちを確保され、また、十分に整つた教育の施設を用意される。
七 すべての児童は、職業指導を受ける機会が与えられる。
八 すべての児童は、その労働において、心身の発育が阻害されず、教育を受ける機会が失われず、また、児童としての生活がさまたげられないように、十分に保護される。
九 すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、悪い環境からまもられる。
十 すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不当な取扱からまもられる。あやまちをおかした児童は、適切に保護指導される。
十一 すべての児童は、身体が不自由な場合、または精神の機能が不充分な場合に、適切な治療と教育と保護が与えられる。
十二 すべての児童は、愛とまことによつて結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。  

文部省


子どもたちが大切に育まれてこそ
未来の世界が優しくなっていく・・・


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