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まどみちおさん

数年前
こんまりさんの
お片付けメソッドで
本コーナーを
片付けていた時

ときめくか
ときめかないかで

楽々ときめいて
残っている本

いわずにおれない
     まどみちお
         集英社ビイ文庫

インタビュー方式でまどさんに
その作品たちがどうやって生まれて来るのかを
たずねていく本です。

本の、前表紙の裏に
H17、1、18
H22、6(日付けが抜けています)
と、自分が読んだ年月日が記入してあり
昨日再再読していたら
押し花にしていた事を
すっかり忘れていた
四葉のクローバーがポロリ

以前読んだ時
心に残った事は
もちろん
まどみちおさんの
詩の世界なのですが

忘れられなかったエピソードがひとつ。

まどさんが、救急車のサイレンが聞こえたら頭の中で呪文の様に
「イタミクルシミ イタミクルシミ イタミクルシミ イタミクルシミ
ありませんように」と、唱えずにはおられず
しかも、最後の「ありませんように」の所はサイレンが消えるのに
合わせなくてはならない。
と言う事。

まどさんは、救急車に乗っている方の無事を祈りながら
同時に自分が最後の時あまり苦しまなければいいという気持ちもある。
と話されるのですが、

衝撃を受けて、自分も救急車のサイレンが聞こえたら
一度だけ「お大事に」と
自分流に祈るようになりました
もちろん、自分も最後の時あまり苦しくないのがいいなあと思いながら‥
近年、高齢化なのでしょうか
随分 救急車にあう機会が増えています
正直 忘れがちだったから
又自分流を再始動しよう。

ある時
実家の母にその話をすると
「凄い感受性だね!私には考えられないは!」
と。
なる程
感じかたは人それぞれ。

今ふと
昔、アルプスの少女ハイジ
のオープニングの歌の
雲に乗るシーンを見ていて
「わあ!乗ってみたい」と言った自分に
「雲なんて 霧だよ 乗れるわけ無い」
と、一刀両断してくれた事を
思いだしました。


まどみちおさんの詩

「ぞうさん」
「やぎさんゆうびん」
「不思議なポケット」‥

その数2000編を超え
1994年
国際アンデルセン賞作家賞を
日本人として初めて受賞。
90代になられてからも年に一冊のペースで
新しい詩集を出版されていたそうです。

まどさんは言われます
詩は天への日記の様なものかもと

皆んな宇宙をふるさととして生まれ生かされてここにいる
日々、小さな道端の花に虫に草花を
よく観察して

掃除中に見つけた綿ぼこりを見て
綿ぼこりさんご苦労さん!
まどみちおっちゅう者が住んでおる家まで
一種の貫禄みたいなものをつけてもらったような
気がして嬉しいと話されます。

どの詩も
誰もが知っているやさしい言葉で
つむがれています。

桜には、桜にだけわかる言葉で一度でも
満開の美しさを褒めてあげられたらなぁ
と、毎年思っておられていたそう
すごいなぁ

どの詩もあげたいですが
ひとつだけ

「もうひとつの目」

   はたらきとおして
   こんなに小さくなった せっけんが
   あたしの目には どうしても
   せっけんの
   おばあさんのようには見えない

   せっけんのあかちゃんのように 見えて
   かわいい

   ばかな目だなあ
   と 思うけれど
   そう 思うことが できるのは
   もうひとつの すばらしい目が
   見はっていて くれるからだ

   いつも
   あたしたち にんげんの
   心のまん中に いて


寝転んで、繰り返し読んでいたら
はさんでいた
四つ葉のクローバーが落ちて
ばらけて
三つ葉のクローバーになりました。


最後まで読んでくださり
ありがとうございます。

こうして今
好きな事出来ている事に
感謝です。











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