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【アニポケ雑談】序盤中盤終盤…いつが好き?

アニポケは数年スパンで1シリーズの作品だ。大河ドラマなんて目じゃないほどにじっくりとゴールに向かって進んでいく。

それだけの尺があると、一話ごとの起承転結だけでなくシリーズ全体を通して序盤/中盤/終盤で展開される内容やイベントが異なってくる。簡単にまとめるとこんな感じ。

序盤では、ポケモンや人間キャラの顔見せにはじまり、シリーズの目的が提示される。HZなどの完全新作の場合は世界観の説明(ペンダント、古のモンスターボールなど)も序盤で済ませておく。

中盤では、一通り説明が終わったあたりでキャラの深堀を進めていくイベントが発生する。ポケモンの場合は「進化」が分かりやすいイベントだ。人間キャラも単品ではなくカップリング的に動いていく。時にはケンカしたり、挫折を味わうこともあるだろう。

終盤では、序盤で提示された目的を達成するためのイベントが発生する。サトシ編では、多くの場合それはリーグだった。これまでのジム巡りの集大成としてリーグが置かれていた。HZではそれとは異なるものになると予想される。


さて、序盤/中盤/終盤で発生するイベントが異なるのであれば当然話の中身も変わってくるし、視聴する上での印象も変わってくる。シリーズごとの色もあるけれど、物語である以上共通した印象もあるはずだ…ということでアニポケの序盤/中盤/終盤についての超ざっくりした所感を語っていく。

こめこめくらぶの好みとしては中盤のキャラ掘り下げ期の話が一番好きだ。レギュラーキャラの性格がある程度わかりつつ、「秘密」も残している状態。個人では秘められているままだけれど、何かしらのトラブルが発生することでその「秘密」が公になる。「秘密」が公になったことに怒ったり、恥ずかしがったりしながら克服していく。そんな展開が好きだ。

ポケットモンスターサン&ムーン「マオとスイレン、にがあまメモリーズ!」

SM59話はマオとスイレンの幼い頃の思い出を振り返りながら、ジジーロンに当時言えなかったお礼を言いに行くストーリーだ。マオとスイレンという個別のキャラの性格を理解した上で、二人がどうやって幼馴染になったのかという「秘密」を視聴者はサトシと共に知ることになる。

当然これは序盤でキャラの性格を周知しておかなくては成立しない。ここにいたるまでに「アシマリ、がんバルーン!」(SM5)、「マジィ!? マオのお料理大作戦!!」(SM18)などでマオとスイレンの性格や暮らしなどを視聴者は知っている。序盤のフレッシュな感じもそれはそれで捨てがたいものだ。

終盤ではこれまでの積み重ねを披露する…という意味では少し緊張感が高まってくる。緊張があるからこそのカタルシスではあるが、個人的にはちょっぴりしんどい。特にJNのマスターズエイトはその雰囲気が強かった。

ポケットモンスター(2019)「セミファイナルI『圧勝』」

ただ、そういう緊張感がなければ物語に締まりがなくなり冗長なものになるだろう。スイカの甘い部分だけを食べるわけにいかないように、物語の中盤だけを楽しむことはできないのだ。


HZはアニポケにおいては珍しくシーズン制を採用している。23話現在放映されているのは「リコとロイの旅立ち」…すなわち序章であり、そろそろ新しい章に移るとのこと。

一応、BWの頃もシーズン制は導入されていたが序盤・中盤・終盤といった縦軸を意識した区分けはこれが初めてのように思う。この縦軸の意識づけを前提にどのような物語が展開されていくのか非常に楽しみだ…もう二週間お休みだけど。To Be Continued


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